月は毎日出ているのに、どうしてお月見は十五夜にするの?
旧暦(昔のカレンダー)で8月15日の夜は、「十五夜」といって、お団子やすすき、さといもなどをかざってお月見をします。この日は空気が澄んでいて、一年で一番月がきれいに見える夜とされています。
中国でも同じようにこの時期に月見をして、おもちを食べる風習があります。このおもちを「月」と「もち(餅)」という字を書いて「月餅(げっぺい)」と呼びます。この風習が奈良時代から平安時代のころ、日本に伝わり、貴族が月を見ながらうたをよむ行事になりました。 この行事とは別に、もともと日本では満月の夜に作物の実りに感謝してお祭りをしていました。秋には野菜や果物などたくさんの自然のめぐみがあります。この時期にそうしたお祭りがあるのは、そのためです。お月見だんごや季節の食べ物を、神さまにお供えするのです。
ところで、十五夜の日は9月の中ごろから10月のはじめごろで、毎年違います。これは今わたしたちが使っているカレンダーと昔のカレンダーとがちがうためです。2010年の十五夜は9月22日です。
また十五夜の夜は、満月ではない時もあります。
十五夜のあと、10月にもお月見をする所もあります。昔のこよみで言う9月14日に行うことから、この日を「十三夜」とよびます。今のこよみでは10月の中ごろから終わりごろにあたります。この日には、お月見だんごのほかに、栗や大豆をお供えしてお月見をします。 十五夜にお月見をしたら、十三夜にもしなければならないと言うところもあります。
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