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第208号 「お盆特集・第一回 日本人の死生観はここから ~十三仏信仰~」(2021/5/20発行)

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メモリアルアートの大野屋
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冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2021/5/20

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━ 今月号 もくじ ━━━━

1◆特集   
「 お盆特集・第一回 日本人の死生観はここから ~十三仏信仰~ 」
      
2◆川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
「 ~妻が用意してくれる食事~ 」
 
3◆お知らせ・イベント

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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。

今年の梅雨入りは異例の速さだそうですね。メルマガをお届けする頃には全国的に梅雨入りしているでしょうか。
東北地方が5月中に梅雨入りをするとなれば、統計を開始して以来、初めてのことになるそうです。
こうして日本はだんだんと亜熱帯化してくるのかな...という話を職場で毎年している気がします。

長い自粛生活の中で、自宅では動画サイトの視聴が三度の食事をとるかの如く日常的になりました。
いま一番好んで観ているのは将棋の動画配信です。現在、某動画サイト主催で、年に一度のトーナメント戦が行われています。
ベテラン・若手が混在したトップ棋士によるドラフト会議、ロケによるチーム紹介、1局ごとに行われる作戦会議、対局、解説と、
吸い込まれるように観てしまい、お気に入りの棋士の動画は何度見ても飽きません。
...そうか、これが世間でいう「推し」なのですね...今なら若い人の言う「推しが尊い~」の意味がわかります。

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◆特集「 お盆特集・第一回 日本人の死生観はここから ~十三仏信仰~ 」
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毎年特集しているお盆特集。今年は全三回のシリーズでお届けしたいと思います。
第一回目のテーマは「十三仏(じゅうさんぶつ)」です。
みなさんは十三の仏様が描かれた「掛け軸」を目にしたことはありますか?

■十三仏の掛け軸
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私は入社して間もない頃、お客様からのお問い合わせでその存在を知りました。
「田舎のお盆では十三の仏様が描かれた掛け軸を飾っていたのですが、あれはどういう意味があるのでしょうか?」
と尋ねられ、当時は全く分からず、すぐにベテラン社員に代わってもらった記憶があります。

この掛け軸が飾られるのは、主に三十三回忌までの法要やお盆のとき。
十三仏は、亡くなってから三十三回忌まで故人を守って下さる仏様です。

■十三仏の徳
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法要のタイミングは割とよく知られていますが、
実はその法要ひとつひとつに、13の「担当の仏様」がいらっしゃる、ということをご存じでしょうか?

それではご紹介しましょう。

1.一七日 不動明王(ふどうみょうおう)現世への未練を断ち切り、迷える者を冥界に導く

2.二七日 釈迦如来(しゃかにょらい)仏の教えを説き、生、老、病、死の苦しみを除く

3.三七日 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)邪悪な思想を断ち、迷いや無智を正す

4.四七日 普賢菩薩(ふげんぼさつ)成仏するための修行を勧め、願いを叶える

5.五七日 地蔵菩薩(じぞうぼさつ)すべての者に救いの手をさしのべ、仏の世界へ導く

6.六七日 弥勒菩薩(みろくぼさつ)釈迦の入滅から56億7千万年後の未来に、迷える衆生の全てを救う

7.七七日 薬師如来(やくしにょらい)身体と心の病を治し、健康を守る

8.百箇日 観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)声を聴き入れ、即座に苦しみから救う

9.一周忌 勢至菩薩(せいしぼさつ)智慧の光をもって衆生の迷いを除く

10.三回忌 阿弥陀如来(あみだにょらい)善人も悪人も分け隔てなく救い、西方浄土へ導く

11.七回忌 阿しゅく如来(あしゅくにょらい)何事にも揺るがない、強い心を授ける

12.十三回忌 大日如来(だいにちにょらい)宇宙そのものであり、永遠不滅の光で徳を授ける

13.三十三回忌 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)無限の知恵を与え、願いを叶える

十三仏はそれぞれの働きをもって、すべての者を救済してくれるといいます。
身近な仏様もいらっしゃれば、初めてお名前を聞くような仏様もいらっしゃいますね。


■中陰法要(ちゅういんほうよう)とその目的
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現在は葬儀の日に繰り上げて初七日法要(一七日法要)を行い、次に行うのは四十九日法要(七七日)となることが多いですが、
本来は7日間に1度の法要が行われます。

人は亡くなると、49日間この世とあの世の間をさまようと言われています。
この期間のことを中陰(ちゅういん)と呼び、生前の行いに対して7日毎のお裁きを受け、
49日目に「行き先」が決まるそうです。「悪いことをすると地獄に落ちる」という日本人の死生観はここに由来します。

初七日~七七日(四十九日)の仏様はいわば裁判官。
中陰の期間中、親族縁者が7日毎の法要を行うことは故人の徳を積むことになり、審判の材料となります。
無事に成仏できますように...と願いを込めて手を合わせるのですね。

なお浄土真宗では、阿弥陀如来の導きにより死後すぐに仏になる、と説かれています。
四十九日までの期間は、阿弥陀如来のお慈悲への感謝の気持ちで法要をつとめられるそうです。


■十三仏信仰のもとになった十王信仰(じゅうおうしんこう)
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十三仏信仰が生まれるより以前、中国には、仏教、道教の教えから発生した「十王信仰」がありました。
十王は死後に亡者を裁く厳しい存在で、人々にとって畏怖の対象だったといいます。
そしてその十王のひとりに、かの有名な閻魔王がいます。

日本に入ってきた十王信仰は独自の解釈がされるようになり、厳しい十王に対して、救いの十仏(じゅうぶつ)が生まれました。
十王は十仏の化身であるとされ、閻魔王はなんと「地蔵菩薩」の化身ということに!ビジュアルが全く違いますね。

やがて三仏が加わり、室町時代には現在の十三仏が民衆に普及していました。

掛け軸への描かれ方は宗派によって異なり、禅宗系、浄土宗系、真言宗系などがあります。
例えば真言宗の場合は中央が大日如来で、開祖である弘法大師の姿も描かれています。


■干支と十三仏
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私が小学校低学年の頃、家族からお土産にひょうたん形のキーホルダーを貰ったことがありました。
ひょうたんの底にはレンズがはめられていて、口から中を覗くと黄金の仏様の姿と共に、
「だいにちにょらい ひつじどし」の文字。
当時は言葉の意味も分からず「だいにちにょらい ひつじどし」とつぶやいていました。(どんな小学生?)

この「ひつじどし」とは干支の未年のこと。
干支にはそれぞれに「守り本尊」がいて、その生まれ年の人を守ってくれるそうです。(私の年齢がバレてしまいますね)
守り本尊には、十三仏の中から特に私達に馴染みの深い仏様が割り当てられています。

お寺の授与所に立ち寄るとさまざまなお守りがあり、たいていはその中に守り本尊のお守りがありますので
お寺参りをする機会がある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

全国各地に「十三仏霊場」があります。霊場としての歴史は新しく、いずれも昭和50年以降の成立だそうです。
再び旅行が出来るようになったら巡礼してみたいなと思います。推しの仏様に出会えるかも~。


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◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
   「 ~妻が用意してくれる食事~ 」
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緊急事態宣言が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか?
これから蒸し暑い梅雨や、猛暑を迎える季節にもなります。お身体にはいっそう気を付けてお過ごしください。

さて、昨年からの長い自粛生活の中で思うことは・・・あたり前と思っていた日常の尊さに改めて気づかされたことです。

一年以上続くこのコロナ禍は、ささやかな私の暮らしにも様々な点で変化をもたらしています。
在宅勤務が始まり、ラッシュの通勤電車に乗らなくなりました。
また学生時代からの古い友人たちとの定期的な会合(飲み会)も無くなりました。
同居している子供の仕事や生活も、変化や負担が大きくなっている様子です。

そして一日中家にいることが多くなり・・・三度の食事はもちろんのこと、洗濯、掃除、買い物やごみ捨て、
さらには家計のやりくり等々、妻の家事全般の大変さを、この歳になってようやく知ることになったのです。

振り返れば、日本全体が貧しく、高度成長、オイルショックを経験しながら成長し、社会人になって転職や全国への単身赴任がありました。
その中で阪神大震災や霞が関のサリン事件に遭遇し、東日本大震災があり、そしていま現在は新型コロナの渦中にあります。
誰にでもその人生にはさまざまな出来ごとがありますし、なんとか頑張って(人に助けられたり、運もあったりしながら)
乗り越えて生きているのだと思います。

こうした全ての記憶の中で、いま私が一番に思うことは、日々のあたり前の暮らしのありがたさです。特に毎日の食事ですね。
子供の頃に母が作ってくれた食事、大人になってからの妻が作ってくれる食事・・・
毎日食卓に並ぶ食事の有難さをしみじみと感じています。
既に定年から数年が経ち、これからの時間を思う時、私にとって他の何物にも代えることの出来ないものは
~妻が用意してくれる食事~に代表される、あたり前の日々の暮らしに尽きると思うのです。

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◆ お知らせ・イベント
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◇お葬式の個別相談会

将来のお葬式のことで「家族に迷惑をかけたくない」「もしもの時に備えておくことで安心して暮らしたい」
など、皆様の想いにお応えします。

<各会場、9:30~17:00まで個別相談を承ります(最終受付16:00)>

6月 3日(木)メモリアル相談センター横浜
6月 9日(水)常光閣(千葉市中央区)
6月19日(土)メモリアル相談センター小平


◇お墓の引越し・墓じまい個別相談会

<各会場、10:00~16:00まで個別相談を承ります(最終受付15:30)>

7月 4日(日)茅ヶ崎市民文化会館 第2会議室
7月 5日(月)     〃


いずれもご予約は大野屋テレホンセンター0120-02-8888まで、
どうぞお気軽にご連絡ください。


◇オンライン相談も受付中です。

離れた場所でも安心してお葬式やお墓のことをご相談いただける「大野屋のオンライン相談」のサービスを開始しました。
スマートフォンやパソコンからオンラインでご相談いただけます。ご希望のお客様は下記のフォームよりお申込みください。

https://www.ohnoya.co.jp/contact/funeral/reserve_websodan/


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【新型コロナウィルス感染症に対する当社の取り組み】

当社は、お客様と当社社員の安全を第一優先にして、新型コロナウィルス感染防止に取り組み、地域の葬祭事業を通じた
供養のライフラインとしての社会的責任を果たすため、以下の項目を遵守し営業を継続させていただいております。

1.お客様が利用される店舗、営業車・バスなどでは、常時換気に努め、テーブル・ドアノブなど複数人が使用される場所を
定期的にアルコール消毒液などで衛生状態を保つ取り組みを行っております。

2.当社社員は、日々数回の検温を行い、体温が37℃以上の者は出勤を認めないなど、体調管理を徹底しております。

3.当社社員は、接客の際にもマスクを着用し、手洗いを定期的に行い、ソーシャルディスタンスを保つよう心掛けております。

皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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株式会社メモリアルアートの大野屋 編集:小林 寛依
                  
〒190-0012
東京都立川市曙町2-22-20
立川センタービル9階
 TEL 0120-02-8888

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