第215号 「2022年は寅年!干支が60種類あるって知っていますか?」(2021/12/20発行)
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ゆく年くる年のしきたり
(2021/12/20発行)
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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。
心せわしい年の暮れ、いかがお過ごしでしょうか? 国内の新型コロナウィルス感染者数は落ち着いているものの、世界的状況からするとまだ気が抜けませんね。 それでも季節は移ろい、発生から3回目の冬を迎えました。 飲食店の営業時間制限が解除されて、街中を歩くと昨年より活気があるように思います。 先日久し振りに家族で外食をしたところ、何か失いかけていた感覚が呼び戻されたような心地でした。外でみんなと食事をするって、こんなに素晴らしいことだったっけ...!?と。 中止していたクリスマスのイルミネーションを復活させたところも多く、ショッピングモール等のお正月商戦も賑やかで、良い兆しを感じます。
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今月号 もくじ
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ゆく年くる年のしきたり
川島ママの 「昭和は遠くになりにけり」 ~ 七味・五悦・三会 ~
お知らせ・イベント
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特集 ゆく年くる年のしきたり
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大晦日の夜はどのように過ごしますか?月並みですが、我が家はテレビを観ながら年越し蕎麦をいただくのがお決まりです。 NHK紅白歌合戦の賑やかなフィナーレから一転、静寂のなか映し出される、ゆく年くる年のタイトル。 どこか遠い土地の雪景色、参拝の列に並ぶ人々の白い息、ゴーーーーン......と響く鐘の音。胸に沁みます。 さて、除夜の鐘も年越し蕎麦も年末に欠かせない風物詩ですが、どのような由来があって行われているのでしょうか。 今回は「ゆく年くる年のしきたり」と題して、年末年始に行われるしきたりについてご紹介したいと思います。
大野屋ビル(東京都小平市)から望む富士
正月飾り
おめでたい雰囲気を演出するのに欠かせない正月飾り。実はただの飾りつけではありません。 昔から元日には各家庭に年神様がやってきて、その年の健康や幸せなどをもたらしてくれると言い伝えられてきました。 例えば「門松」は年神様が迷わず家に降りてきてくださるように「目印」としての役割があります。 「しめ飾り」は家に不浄なものを寄せ付けない結界の役割があり、「鏡餅」は年神様の依り代(よりしろ)として飾ります。 気を付けたいのは飾る時期。12月31日に飾ることを「一夜飾り」呼び、年神様に失礼であると言われています。 かつては旧暦12月13日が正月の準備を始める「正月事始め」の日でした。 現在は新暦12月13日を正月事始めとし、12月28日までに飾りつけをするのが一般的です。 29日は二重苦で縁起が悪いため避けられ、30日は一夜飾りとそう変わらないので、末広がりの「八」がついて縁起の良い28日に飾るお宅が多いです。
大晦日
現在は「おおみそか」と読むのが一般的ですが、古くは「おおつごもり」と読みました。 晦(つごもり)は月が隠れる日を意味する月籠(つきごもり)が訛ったもので、毎月の末日を表す言葉。 これに「大」がついたものが大晦日で、一年の最後の特別な末日という意味があります。 なお、晦日(みそか)には「30日」という意味もあるため、三十(みそ)と日(か)でみそかと読むようになりました。 私も楽しみにしている年越し中継番組のルーツは1927年(昭和2年)、寛永寺の除夜の鐘がラジオで中継放送されたことにあるそうです。 かつてはお供え物を用意して家に籠り、年神様の訪れを寝ずに待った大晦日。今では旅行やカウントダウンの催しに出掛ける人も増え、過ごし方は変化してきています。
除夜の鐘
除夜(じょや)は漢字文化圏で「一年最後の日」を表す言葉で、日本では大晦日の夜のこと。 寺院で除夜の鐘をつく風景は大晦日の風物詩になっていまよすね。 鐘を108回つく理由には諸説ありますが、よく知られているのは「人間の煩悩の数」でしょう。 これは、人間の眼・耳・鼻・舌・身(皮膚)・意(意識)の6つの感覚器官にはそれぞれ6つの悩みがあり、さらに過去・現在・未来の3つに分けると108になるというものです。 鐘をひとつつくたびに煩悩を払い除けてくれる除夜の鐘。ぜひあやかりたいものです。 近年除夜の鐘のライブ配信を行う寺院が増えているので、気になる方はインターネットでお調べの上、視聴されてはいかがでしょうか。 ちなみに昔は日没が一日の境と考えられていたので、午前0時を挟んで鳴らす除夜の鐘は、新年の行事と捉えられていました。
年越し蕎麦
蕎麦の細く長い形状から「延命長寿」などの縁起をかついで食べられる年越し蕎麦。 江戸時代中頃、商家では毎月の月末に「三十日蕎麦(みそかそば)」、別名「晦日蕎麦(つごもりそば)」を食べる慣習がありました。 帳簿管理や棚卸などはデジタルの時代に生きる私たちよりずっと大変で、相当に忙しかったことでしょう。 このとき奉公している人たちに振舞われたのが、安くて早くて旨い、江戸のファーストフードとも言える蕎麦でした。 そしてこれが転じたものが今の年越し蕎麦という訳です。 年越し蕎麦を何時に食べるか論争や、蕎麦よりうどん派!などの書き込みをSNSで見掛けると年の瀬だなぁと思います。
初日の出
「元日の日の出」のことで、山頂や海岸など見晴らしの良い場所へ初日の出を拝みに行く方も多いですね。 拝むという言葉は「うやまって礼をする」という意味があります。人は何故、初日の出に向かって拝むのでしょうか? ありがたい景色を前に無条件に拝みたくなる気持ちも分かるのですが、その由来は平安時代から宮中で行われている「四方拝(しほうはい)」と呼ばれる儀式にありました。 元日の朝、天皇陛下は宮中の神殿から伊勢神宮などの天地の神々に拝礼をされ、五穀豊穣や国家の繁栄などを祈られます。 この儀式が民間に知れ渡ると、いつしか「年神様は初日の出と共に現れる」と伝わっていき、明治時代以降には現在のように初日の出を拝むようになっていたようです。
若水(わかみず)
若水は元日の早朝に初めて汲む水のことをいい、その水は一年の邪気を払うと言い伝えられています。 これも元を辿れば宮中祭祀のひとつで、清められた井戸の水を立春の朝に汲み、天皇に献じたことが由来です。 それが民間に広まると、正月行事を取り仕切る家長が若水を汲んで年神様へお供えするようになりました。 残りの水でお茶を淹れたり、料理に使ったり、口をすすいだりしてご利益にあやかります。 ちょっと面白いのは、水を汲みに行くときに人と会わないようにする、会っても口をきかない、という習わしがあることです。 これは、言葉によって清らかな水が穢れないようにという配慮だと考えられています。 子供時代の正月、妹とどちらが先に若水(水道水!)を汲むか無言で競ったことは良い想い出です♪
お屠蘇(おとそ)
現在ではお正月に飲むお酒を指す言葉としても使われますが、本来は屠蘇散(とそさん)と呼ばれる粉末を日本酒やみりんに浸して作った薬草酒をいいます。 屠蘇散はこの時期になるとドラッグストアで購入することが出来ます。 漢方薬として使われる白朮(びゃくじゅつ=キク科の植物)、防風(ぼうふう=セリ科の植物)、肉桂(にっけい=シナモン)、山椒、桔梗の根、蜜柑の皮など、十数種類の薬草が調合されていて、一般的には胃腸の働きや血行をよくする効果があるとされています。口に含むとかすかな苦みと漢方薬らしい香り。 お屠蘇の歴史は平安時代からと大変古く、これもまた宮中の儀式で厄災除けのために飲まれていたものです。 「屠」の字は「ほふる」、「蘇」の字は「悪鬼」のことで、邪気を払って生気を蘇らせるという意味が込められています。 屠蘇器(とそき)と呼ばれるお屠蘇用の銚子と盃でいただくのが伝統的な方法ですが、それぞれのお家でお正月に相応しい器に入れて差支えないかと思います。 大晦日の夜に仕込み、元日にお屠蘇をいただく際は「一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱える作法があります。
お年玉
お正月に子どもたちが何より楽しみにしているのがお年玉。私もいつの間にやらあげる側です。 お年玉は元々は年神様へお供えする丸い餅のことを言い、餅には年神様の力が宿ると考えられていました。 そのため、子供の無事や成長を願い、家長から年少者に餅を分け与える習わしがありました。 高度成長期を経て餅をつく家も少なくなり、かつてのお年玉の代わりにお金を包むようになったのが現在のお年玉です。
いかがでしたか?忙しい現代生活の中で古くからのしきたりは徐々に薄れているようにも思えますが、私たちの生活に自然と溶け込んでいます。 これからも当メルマガで四季折々のしきたりをご紹介することで、心豊かなひとときを過ごしていただくお手伝いが出来ましたら幸いです。 今年も大野屋テレホンセンターのメールマガジンをお読みいただきまして、誠に有難うございました。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
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~ 七味・五悦・三会 ~
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【川島ママ】 テレホンセンターにて「終活・仏事アドバイザー」を務める冠婚葬祭のエキスパート。お客様からの信頼も厚い、大野屋の生き字引的頼れる存在。
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今年も残すところわずかとなりました。早いものですね。毎月このコラムを読んで下さった皆様に、あらためて御礼を申し上げます。有難うございました。
さて、この年末年始は、皆様どのように過ごされるのでしょうか?例年通り、私は一年を振り返りながら『七味・五悦・三会(しちみ・ごえつ・さんえ)』を数えます。
◇七味~この一年で初めて食べた美味しいもの、七つ ◇五悦~この一年で楽しかったこと、五つ ◇三会~この一年で心に残る新しい出会い、三つ
これら全てを大晦日にあげることができたら、その一年はとてもいい年だった、というお話です。 とはいえ、やはりお出かけも少なく、新しい出会いも思い当たりません。美味しいもの、楽しかったことは?・・・
そうこう考えているうちに、ふと、妻とよく話をするようになったことに気づきました。 それまでは「おはよう」「ただいま」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみなさい」程度だったところ、5月に妻の具合が少し悪くなりました。 これがいろいろと話す機会を作ってくれたのです。
家事でわからないことを教えてもらい、子供の仕事について心配し、妻が見る韓流ドラマのストーリーを聞き、私が読む本の内容を説明して・・・互いに話すようになりました。 初めて知り新鮮な思いをすることも多く、数十年ともに暮らしてきた家族とはいえ、これはもう新しい出会いと言えます(?)
また日々の買い物をするようになって、近所のお店の皆さんとも話すようになりましたが、これはひとつの楽しみでしょうか。 料理もするようになり、少しずつ腕が上がって美味しくなっていると自画自賛。「この一年で初めて食べた美味しいもの」に数えていいと思っています(苦笑)。
収まるのか収まらないのか、今年もコロナ禍に翻弄され、まだ少し用心したほうがいいようです。 七味・五悦・三会を数えるにも四苦八苦しつつ、それでも新たな発見はあるものだと、妙に感心する年の暮れです。
皆様どうぞよいお年をお迎えください。
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お知らせ・イベント
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◇大野屋老後生活サポート
これから訪れるかもしれない「もしも」のときにどうしたらいいのか分からず不安を抱えているご高齢者の方が年々増えています。そこでメモリアルアートの大野屋では、高齢者の生活の不安を解消するために「大野屋の老後生活サポート」を開始しました!
こんなお悩みはございませんか?
◆子供や親族がいても負担をかけたくないし、お世話になるような関係ではない。 ◆夫婦ともに高齢、子供がいない。入院や死亡時などもしもの時に頼れる人がいない。 ◆高齢で独り身の親戚がいるが、誰がお世話をするか親族間で問題になっている。
など気になる方はぜひこちらをご覧ください。
https://www.ohnoya-funeral.com/jizen/rougosupport/
◇大野屋テレホンセンターの年末営業時間について
大野屋テレホンセンター(0120-02-8888)は年中無休、9:00~17:00まで営業しております。なお、葬儀のお申し込み、緊急のご相談、搬送の手配については24時間体制で承っております。 各事業所の年末年始の営業時間は以下のリンクからご覧頂けます。
https://www.ohnoya.co.jp/news/202112/023180.shtml
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■ 新型コロナウイルス 感染防止対策 について
大野屋ではお客様と当社社員の安全を第一優先に、地域の葬祭事業を通じた供養のライフラインとしての社会的責任を果たすため、新型コロナウイルス感染防止に取り組んでおります。 当社社員は接客の際にマスクを装着し、手洗いを定期的に行い、ソーシャルディスタンスを保つように心がけております。
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