「大切な方のお葬式に最良のお花を新鮮な状態でお届けしたい。またご遺族の方の想いを祭壇で表現したい」という大野屋のお葬式に対するこだわりの実現のため、祭壇設営等でご協力いただいている「ユー花園」に丁寧な技術とお客様への思いを取材いたしました。
全国各地から届けられる新鮮な生花を心を込めてご提供
『ユー花園』の創業は昭和34年。東京都世田谷区下北沢の小さなお店からのスタートだったそうです。開店当初から地域のお客様に愛され、またその当時から冠婚葬祭など、さまざまな生活シーンに応じて花をお届けするサービスにも力を入れて、専用保冷車の整備など、当時から先駆的な試みを行ってきました。
創業から半世紀を超え、花卉業界有数の規模に成長した現在も、あくまでお客様本位の姿勢を忘れることなく、花を通してよりよい社会づくりに貢献しています。
「私どもでは、関連会社である仲卸から直接、花を仕入れています。産地から直行で、段ボールではなく、水を張ったバケツ輸送で届けられますし、回転も早いので、もちろん鮮度は抜群。またお客様の多様なご要望も、この連携によって、自在に対応することができます。ちなみに、この桜新町店だけでも、常におよそ10万本をご用意しております」と、コミュニケーションデザイン部部長の渡邊一貴さん。
渡邊さんが入社した昭和50年代の終わりころには、まだ生花祭壇は一般的ではありませんでしたが、近年ではその心安らぐ温かみが好まれ、6〜7割が生花祭壇となっているそうです。
お客様のご要望に添うためのさまざまな取り組みにも尽力
生花祭壇には、ご遺族の方々のさまざまな思いが込められています。お花の種類も多岐に渡り、亡くなられた方の生前を象徴するようなデザインを求められることも少なくありません。
そのために、渡邊さんが15年ほど前から取り組んできたのが、コンピューターグラフィックス(CG)による、祭壇イメージの提案です。
「手書きのラフデザインではなかなか伝わりにくいこともあり、当時ようやく一般にも普及し始めたパソコンを使って、どうにか、よりよいご提案ができないかと考えたのが始まりです」
そして、そのデザインを元に祭壇を調えるスタッフの育成として、作られたのが『AFFA技能検定』という制度。これは昨今、より高い技術が必要とされるデザインが増えたことにより、現場に出る『フューネラル(お葬式)フローリスト』のレベルアップを図ることを目的としたものです。
「そして設営スタッフに求められるのは技術だけではありません。マナー教育も徹底して行われます。これからも、真心を大切に、お花をお届けできるよう努めていきたいと思います」
Interview
-
- ユー花園 コミュニケーションデザイン部部長
- 渡邊 一貴様
- 1984年『ユー花園』入社。コミュニケーションデザイン部部長。CGによる花祭壇提案の先駆者として、数多くの著名人の祭壇を手がける。
ユー花園 桜新町店
- ■ 住所
- 〒154-0015 東京都世田谷区桜新町2-12-22
TEL:03-3706-8701 FAX:03-3706-8787 - ■ アクセス
- 桜新町駅西口徒歩2分
- ■ 営業時間
- 6月11日〜9月10日〈12〜19時〉
9月11日〜6月10日〈11〜18時〉
定休日:火曜日
*天候により休業の場合があり、夏期・冬期には長期休暇あり。
※プロフィールおよびインタビュー内容は2015年12月時点のものです