【生前建墓について】
最近は、生きているあいだにお墓を建立される方が多くいらっしゃいます。
生前にお墓を建てることは「生前墓」「寿陵」「逆修墓」などと呼ばれ、日本では聖徳太子が生前にお墓を建てたのが始まりとされています。
生きているうちにお墓を建てると早死する、あるいは悪いことが起きるというお話をお聞きすることもありますが、それは迷信といえます。
生前に建てるお墓を「寿陵」という文字であらわしますが、「寿」の文字からわかるように、生前建墓はおめでたいものとされています。
『長生きができる』『家族に幸せをもたらし、家内が円満になる』などの言われがあり、また仏教においては、生前に自己の死後の冥福を祈って仏事ごとを執り行うことを『逆修』と呼ばれ、七倍のご利益があるとされています。
【生前建墓のメリット】
生前墓を建てることには、いくつかのメリットがあります。
自分の好みにあわせたお墓創りができる
時間的な余裕があるなかで霊園探しや墓石選びができるので、納得満足のいくお墓創りが実現できます。
デザインや石の種類の選択、また彫刻内容の決定など、お墓創りにかかるさまざまな選択決定を、時間をかけて行うことができます。
お子様、お孫様の負担の軽減ができる
ご身内様が亡くなったとき、「すぐにお墓を建てたい」と思っても、霊園の立地や環境、交通アクセス、また予算などの面から、すぐにご希望に合う霊園がみつかるとはかぎりません。
また、ご葬儀後のさまざまな手続きを行いながらのお墓探しは、精神的にご負担のかかるおそれもあります。
ご希望にあう霊園がみつかったとしても、実際の工事には通常、2~3ヶ月の期間を要するため、ご納骨の日時が決まっている場合は、あわただしいなかでのお墓創りとなってしまうことがあります。
税金対策ができる
お墓は「祭祀財産」と呼ばれ、土地や建物などの不動産、また預貯金とは区別されています。
「祭祀財産」には相続税がかからないため、生前にお墓を購入しておけば、その分の費用を節税することができます。