母の新盆に施主は何を用意したらいい?
母親の新盆ですが、施主は何を用意したらいいのですか。
その時お坊さんに来て頂いてお経を上げてもらうのか。その時親戚は呼ぶのですか。
亡くなった方の霊を初めて迎えるお盆です。出来れば僧侶に読経をしてもらいたいですね。お寺様については、各寺院で合同の盂蘭盆会の法要をされる場合と棚経といって個々の壇家にお経参りに来て頂く場合とがあります。
前もってお寺様と相談しておかれるとよいでしょう。また、近いご親戚へは日時をお知らせしておく事も必要かと思います。
【新盆とは】
四十九日の法要を終えて初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん)」または「初盆(はつぼん)」と言います。
新盆では、盆棚の周りを提灯や盆飾りでできるだけ明るく賑やかし、白い無地の提灯「白紋天(しろもんてん)」を軒に下げます。白紋天を使うのは、新盆を迎える一度限りです。
新盆を迎えた後は、使用した白紋天や盆飾りをお焚き上げなどして供養しますが、地域により方法が異なる為、自治体の指示に従って処分してください。
【盆棚(精霊棚)とは】
お盆を迎える際には「盆棚(ぼんだな)」または「精霊棚(しょうりょうだな)」と呼ばれる祭壇を設けます。
盆棚の飾り方の基本は、「まこも」を敷き、中央に「お位牌」を置き、「お供え物」「霊供膳」を始め、「故人の好物」や「ほおずき」などを供えます。地域によっては飾り方が異なるところもあります。
盆棚を設けるのが難しい場合には、お仏壇の前に経机や小さめの台を用意し、お盆飾りをすると良いでしょう。
【盆提灯とは】
盆棚の前には色柄付きの提灯を並べ、ご先祖様が帰ってきやすいように明かりを灯します。
一般的には、一対(2本)ごとで用意します。置き場所等で難しい場合には、1本でもかまいません。
提灯の形は、脚付きの「行灯型」、吊り下げる「壷型」など様々で、近年ではインテリアとも調和するような「創作提灯」なども多く選ばれています。
お盆が終わったら、汚れやホコリをきれいに掃除して、来年に備えて保管しましょう。
【送り火・迎え火とは】
お盆を迎える時には、ご先祖様を迎える為・お送りする為の計2回火を焚きます。「ほうろく」という素焼きのお皿の上に「おがら」を組み、自宅の門口などで焚きます。
一回目は、13日の夕方。「迎え火」を焚いてお迎えします。
二回目は、15日または16日の夜。「送り火」を焚いて見送ります。