孫と学ぶ生活のしきたり

お坊さんの袈裟(けさ)はどうしていろいろな色があるの?

袈裟(けさ)とは、お坊さんが肩からかけている布のことで、インドのお坊さんが身に付けていた布から始まったものです。

インドの仏教では、お坊さんは普通の人が欲しがるお金や土地や宝石などの財産を持つ事が許されていませんでした。ですから身に付ける服も皆が捨てたぼろきれを拾ってつなぎ合わせて作りました。そして自然にある草や木の皮や金属のさびを使って色を染めていました。

その後に仏教が中国に伝わった頃には、普通の人と区別する為の飾りをつけたものになり、さらに日本に入ってからは一層派手な色や布が使われるようになりました。

宗派や使い道によって色々な決まりがありますが、色や生地の組み合わせによってお坊さんの地位や力を区別する事になりました。