子供たちのお正月
お年玉の意味
子供達にとってお正月の一番の楽しみはなんと言っても「お年玉」ですね。
「お年玉」と言うと今ではほとんどがお金ですが、昔は男の子には刀やたこやすずり・筆、女の子には羽子板や扇子やきれいな小箱(紅箱)などが贈られました。
さらに古い時代には、年神様からの贈り物として、年長者から年下の者に、お米を白紙に包んでひねったものや、丸いおもちを贈りました。
昔は、お米もおもちも特別な日のごちそうでしたし、刀はもちろんのことおもちゃやすずり・筆などの文房具も普段はなかなか買えない貴重なものだったのです。
かるたってどのように始まった遊び?
お家でも学校でもお正月にかるたをやる機会が多いのではないでしょうか。
かるたという名前は、ポルトガル語で「カード」という意味の「カルタ」が伝えられたといわれています。
現在は「百人一首」や「いろはかるた」などさまざまなものがありますが、平安時代に貴族の間で行われていた貝合わせという遊びが、後にかるたになったといわれています。
貝合わせとは2組に分かれて、貝を出して合わせ、その形や色、大きさなどで勝ち負けを競います。それが次第に進化し、貝の裏に絵や歌を書いたものを並べて、ペアになる貝を当てる遊びとなり、それが現在の紙で出来たかるたへと変わっていったといわれています
お正月に習字をするのはなぜ?
お習字は冬休みの宿題の定番ですね。 新年になって初めて、習字をしたり絵を書いたりすることを「書きぞめ」といいます。 1月2日に行われることが多く、おめでたい言葉や絵を書きます。
また新年の目標などを書いてがんばるとうまくいくと言われていて、習い事もこの日に始めるとよいとも言われています。
福笑いは、なぜお正月にするの?
最近は福笑いで遊ぶ子が少なくなりました。福笑いとは、顔の輪かくだけ書いたのっぺらぼうの紙の絵の上に、目かくしをした人が、目や鼻、口など顔の部分の絵を置いていって、どれだけ上手な顔になるか、どんなおかしい顔になるかを見る遊びです。
福笑いはいつごろどんな形で始まったのかは、はっきりしません。江戸時代ごろ始まり、明治時代にはお正月によく遊ばれるようになったといわれています。
勝ち負けを争うゲームではなく、出来上がったおかしな顔を見て、家族みんなで笑い合うことから、新年を明るく楽しく過ごすことによって、福を呼び込もうということなのかもしれませんね。
福笑いは難しいルールもなく、小さな子から大きな子まで一緒に楽しめる遊びです。お正月には年齢差のある親戚の子供たちが集まることも多いですから、みんなで遊ぶにはピッタリですね。