第46号 『ほうきにお供え!?~大掃除のしきたり 』(2007/11/25発行)
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├○ メモリアルアートの大野屋 2007/11/25│
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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃ 1◆ 季節だより 「 大掃除のしきたり ~ほうきにお供え!? 」
┃
┃ 2◆ 特集 「 『喪中』のときの年末・お正月の過ごしかた 」
┃
┃ 3◆ 仏事Q&A 「 『喪中』のときにはお歳暮は贈っちゃダメ? 」
┃
┃ 4◆ 相談員のつぶやき 「 何の為に勉強するの? 」
┃
┃ 5◆ 編集後記
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◆ 季節だより 「 大掃除のしきたり ~ほうきにお供え!? 」
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もうすぐ12月。
何かと慌しい時期ですが、一番のやっかいは「大掃除」ではないでしょうか。
そもそも大掃除はどのように始まったのか、調べてみたところちょっと面白いこ
とが分かりました。
大掃除はもともと「すす払い」という年中行事です。
お正月には「年神様」(としがみさま)という神様がやってくると言われ、門口
に松を飾ってお迎えしたり、鏡餅をお供えしたりして、新年の家族の幸せや五穀
豊穣を願うのが慣わしです。「年神様」は田を守る穀物の神とも先祖の霊ともい
われています。
もちろん「年神様」を迎える家もキレイに清めなくてはいけません。それが「す
す払い」です。大掃除は単に家を清潔にして気持ちよくお正月を迎えましょうと
いうだけではなく、家族が無事1年を過ごせたことへの感謝をし、来年も良い年
でありますようにと神様に願う行事なのです。
そういったお正月の準備を始めるのが12月13日の「正月事始め」と言われていま
す。古くはこの日にお正月飾りの松を山から切ってきて準備を開始しました。
とはいっても、現在ではお正月の準備を始めるにはまだ少し早く、実際には大掃
除は月末に行われることが多いでしょうが、それでも形だけはこの日にお正月の
準備を始めるというところが今も多いようです。
特にこの事始めの日には、まずは神棚や仏壇の掃除を行うところもあります。
神様を迎える役目を終えた道具は大切に扱われ、すす払いに使った竹のほうきは
祭具の一種としてお膳やお酒を供えたりすることもあるようです。
ほうきの"汚れを掃きだす"という働きから、穢れを払ってくれるものと考えら
れていたようです。
参考文献:東京堂出版『民俗学辞典』『年中行事辞典』
【仏壇お手入れ方法】
http://www.ohnoya.co.jp/buddhist/knowledge/000023.shtml
【自分でできるお墓のお手入れ】
http://www.ohnoya.co.jp/cemetery/knowledge/000046.shtml
【お手入れ用品】
http://item.rakuten.co.jp/mgohnoya/c/0000000113/
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◆ 特 集 「 『喪中』のときの年末・お正月の過ごしかた 」
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http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/nenmatsunenshi/index.shtml
前号で『喪中はがき』の出し方・受け取り方を取り上げましたが、年末やお正月
には『喪中はがき』以外にもさまざまなしきたりがあります。
ちょっと前回を復習しますと・・・・・・
家族や親戚が亡くなったとき、一定期間、死を悼み、喪に服して身を慎むことを
「喪中」といいます。
喪中のあいだは、お祝い事を執り行ったり、お祝いの席に出席すること
は避けるのが慣わしです。お正月は新年を祝う行事ですから、いろいろなしきた
りがあるわけです。
喪中の期間は亡くなった方との関係によって異なります。喪中期間と範囲を調べ
たい方はこちらをご覧ください。
【喪中とは 期間と範囲は】
http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/nenmatsunenshi/index.shtml
【前回のバックナンバー】
http://www.ohnoya.co.jp/anshin/mail_backnumber/2007/002165.shtml
・・・ここまでが前回の復習でした。
さて、喪中のときに注意したい年末年始のしきたりです。
□お正月飾り、おせちなど
門や玄関の正月飾り(注連縄、門松など)、鏡餅等の飾り付けや正月料理、お屠蘇
でのお祝いは致しません。年始回りも控えます。
□初詣
初詣も控えるのが一般的です。
御札を頂いたり、厄除けや合格祈願などの祈願は初詣ではなく、
松の内があけてから参拝します。(ただし亡くなってから50日の忌明けまでは
通常の参拝も慎みます。)
□お墓への初参り
お墓への初参りは忘れないようにしたいもの。
初詣は慎むべきこととされていますが、お墓参りは喪中であっても構わない、と
いうより、喪中だからこそ普段以上に欠かせないことと考えるべきでしょう。お
墓の掃除も、できれば暮れのうちにすませておきます。
冬場の墓地や墓石には、思いのほか、枯れ葉や枯れ草が取りついています。墓石
の変色の原因になるだけでなく、線香やローソクの火が 枯れ草に燃え移って、墓
石を傷めるということにもなりかねません。喪中の初参りで注意することは松を飾
らないということくらいで、お参りの仕方は 例年通りでいいのです。
□お歳暮は?
お歳暮は日頃お世話になっている方へのお礼ですから、本来は喪中とは関係はあり
ませんので、やり取りしても差し支えありません。
ただしちょっと気をつけないといけないことが・・・。下の「仏事Q&A」コーナ
ーにくわしく取り上げました。
□お年玉は?
「喪中のとき、お年玉を渡してもいい?」というのもよくいただく質問です。
喪中の場合にはお正月のお祝いはしませんが、子供たちにとっては年に一度のお楽
しみ。何も無しではちょっとかわいそうですね。
「書籍(本)代」「おもちゃ代」「文房具代」などの表書きで、地味な包みで用意し
てはいかがでしょうか。
↓ 「喪中」や「喪中はがき」の特集はこちら ↓
喪中とは 期間と範囲は
http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/nenmatsunenshi/index.shtml
気持ちの伝わる喪中のあいさつ文例集
http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/nenmatsunenshi/hagaki.shtml
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しきたりやマナー、仏事に関するご相談は無料です。
もちろん匿名で質問できます。
お気軽にお問いあわせください。
https://www.ohnoya.co.jp/cgi-bin/memoria.cgi
*知っておきたい仏事のしきたりに関するQ&Aが満載!
人気ページ「仏事のよくあるご質問」もご覧ください。
↓ ↓ ↓
http://www.ohnoya.co.jp/faq/
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◆ 仏 事 Q & A 「 『喪中』のときにはお歳暮を贈っちゃダメ? 」
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┃Q┃
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いつもお歳暮を贈っている方の奥様が亡くなりました。
今年は贈るのを遠慮するべきでしょうか?
(山野様)
┏━┓
┃A┃
┗━┛ 山野様
お歳暮は日頃お世話になっている方へのお礼であり、お祝い事ではあり
ませんので、先方が喪中のときでも贈って差し支えありません。
ただし紅白の水引はかけず、白無地の奉書紙か無地の短冊を使って、表
書きは「お歳暮」とします。
また先方にご不幸があったばかりで49日も明けていないような場合には、
お贈りするのは忌明け後(四十九日以降)にしたほうがよろしいでしょ
う。忌明け後まで待つとお歳暮の時期を逃してしまう場合には、松の内
(一般的には1月7日。地域によっては1月15日)が明けてから、「寒中
見舞」としてお贈りします。
尚、ご自分(贈り主)が喪中の場合には、先方に不幸があったわけでは
ありませんので、普段通りお歳暮を贈っても結構です。
ただ相手先によっては、死を「穢れ」と考え、喪中の人(「穢れ」のあ
る人)からの贈り物を気にすることもあります。その場合にはやはり四
十九日を過ぎてから水引を掛けずにお贈りします。
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◆ 相談員のつぶやき 第10回 「 何の為に勉強するの? 」
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大野屋テレホンセンター開設時よりご相談にお答えして12年!
シニアコンサルタント・安井 睦華(やすい のぶか)が、たくさんのお客様と
のやり取りの中で、楽しく、時にはしんみり、時には辛口に日々のつれづれをつ
ぶやきます!
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つい先日、小学校の5年生の孫娘が、『私のやりたい事、なりたいもの100項目』
なるものを学校から持ち帰りました。
「最近の小学生はどんな夢を持っているのかしら」とちょっぴり期待しながら覗
いてみると
〇 考古学者になってエジプトやトルコに行ってみたい
〇 トロンボーンのSOLOやSOLIが上手くなりたい
〇 緒方貞子さんみたいな人になって世界のかわいそうな子供たちの為に働きたい
〇 北京ダックを食べてみたい
〇 下川△△子さん(お隣のクラスの眉目秀麗・成績優秀な女の子)みたいになり
たい
と言うのを除いたら『これって小学生!?』と思うものばかりでした。
たとえば・・・
〇 信州の田舎で毎日のんびり絵を描いて暮らしたい
〇 時間を気にしないで思いっきり本を読んでいたい
〇 沖縄に家を買って、毎日海を見ながら生活をしたい
〇 保育園の頃に戻りたい
・・・等々つづきます。
確かに、最近は塾だお稽古だと分刻みで追いまくられているようではありました
が、これじゃまるで仕事に追われ人生に疲れた中年男性のようじゃありませんか!
それに比べると私達の小学生時代は戦後の傷跡もまだまだ癒えない頃で、どこの
家でも日々の暮らしに追われていましたから、おいしいものをお腹いっぱい食べ
たいというのが基本で、
男の子なら 電車の運転手・野球の選手・大金持ち
女の子なら ステュワーデス・看護婦さん・お嫁さん
くらいが定番でした。
テレビもない時代でしたし節約を旨として育ったのですから地味で小さな夢では
あったのですが、学校から帰ってくれば、暗くなるまでの時間は全部『自分の時
間』でした。
(その頃の親は子供に干渉している暇なんかはなかったとも言えます)
考えてみると、今の子供たちはお誕生日もクリスマスも「特にこれと言って欲し
い物も無い」くらいに豊かな生活ではあるのですが、『心の飢餓感』はひょっと
すると今ほうが根深いのかしらと、これからの彼女の歩いてゆく道のりの遠さを
思いやってしまうのでした。
ばあちゃんとしては、お勉強も大切だけど、『たくさんの良い出会いを経験して、
感受性の豊かな大人になり感動の多い人生をおくって欲しい』と願うばかりです。
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◆ 編 集 後 記
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ほうきを神聖なものとして扱うとは、今回初めて知りました。
掃除機やモップなどに押されて、見かけなくなっていたほうきですが、"ナチュ
ラル""エコ"というキーワードから見直されているようです。また若い人には
あのレトロな雰囲気が逆に新鮮に感じられるようです。
私も竹の柄のついたちょっと懐かしいほうきを愛用しています。
部屋の隅っこや家具の隙間のお掃除に大活躍です。掃除機のように音が出ないの
で、気になった時に真夜中でも気軽に使えます。
ずぼらなため、自動お掃除ロボを買おうかと本気で考えていた私ですが、可愛い
相棒を得て、こまめに楽しくお掃除するようになりました。意外な活躍ぶりに感
心!古くからの道具ってやっぱりいいんだなぁ~。
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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋 監修 小嶋 幸夫
│\/│ 編集 川瀬 由紀
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