第55号 『お彼岸~お墓をきれいに保つポイント』(2008/08/25発行)
┌────────────────────────────────────┐
├○ メモリアルアートの大野屋 2008/08/25│
│ --------------------------------------------------------------------│
├○ 冠婚葬祭ナビ │
│ 『折々しきたり想いやり』 │
├○ │
└──────────────────────http://www.ohnoya.co.jp ──┘
冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』はメモリアルアートの大野屋よりお送り
する、お役立ち情報マガジンです。弊社のお客様、メールアドレスをご登録頂い
た方へ毎月1回配信させていただいております。
今後このメールマガジンがご不要でしたら、お手数をお掛けいたしますが、下記
より解除をお願い申し上げます。アドレスのご変更も下記よりお願いいたします。
配信停止・アドレスの変更はこちらから→
http://www.ohnoya.co.jp/faq/mem/index.html
バックナンバーはこちらから→
http://www.ohnoya.co.jp/anshin/mail_backnumber/index.shtml
┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃ 1◆ 特集 「 お彼岸~お墓をきれいに保つポイント 」
┃
┃ 2◆ 相談員のつぶやき
┃ 「 お骨つぼの大きさ、地域によってちがう? 」
┃ 3◆ プレゼント
┃ 「日本1周を歩こう!地図作成機能つき万歩計を2名様に!」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんにちは。大野屋の川瀬です。
夏の旅行やレジャーには出かけましたか?
私の周りでも、例年通りスタッフの旅行先のおみやげが飛び交っております。
でも場所を見ると、水戸、小田原、箱根、静岡、千葉・・・あれ?なぜか近年
まれに見る"近場"ばかり??
燃料費高騰の影響がこんなに身近にも大きく感じられるとは驚きです。
この1週間ほどで東京は急に涼しくなってきました。すっかり秋の気配です。
そこで今回は秋の話題「お彼岸」を取り上げてみます。
━1━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特集 「 お彼岸~お墓をきれいに保つポイント 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1. 「お彼岸」っていつ?
―――――――――――――――――――――――――――――
お彼岸は春と秋の年2回あります。
○ 春彼岸は「春分の日」を挟んで前後3日の計7日間
○ 秋彼岸は「秋分の日」を挟んで前後3日の計7日間
今年の秋分の日は9月23日(火)ですので、お彼岸は9月20日(土)~
26日(金)の1週間です。
2.「お彼岸」ってなにをするの?
―――――――――――――――――――――――――――――
「お盆」ならちょうちんを飾って盆棚を作ってお供えをして・・・と広く知られ
ていますが、お彼岸って一体何をする行事なんだろう・・・?と思う方も多いか
もしれませんね。
お彼岸には一般的にはお墓参りをして故人やご先祖様を追悼し、日頃家族を見守
ってくださることに感謝をします。また、おはぎ(ぼたもち)をお供えしたりす
ることも多いですね。
(ちなみにおはぎとぼたもちは同じものですが、季節によって呼び方が違うので
す。
春は 牡丹→牡丹餅(ぼたもち)
秋は 萩 →お萩(おはぎ) といいます。)
また日頃からお寺とのお付き合いがある方は、お寺で行われる「彼岸会」(ひが
んえ)と呼ばれる法要に参加して、故人の供養を行います。
お彼岸の「彼岸」とは、浄土のことです。
仏教ではお釈迦様が実現されたような迷いのない悟りの世界、浄土に渡ることが
何より大切な修行とされています。この迷いの無い世界を「彼岸」といいます。
一方、私たちがいる、煩悩と迷いの世界である俗世間を「此岸」(しがん)とい
います。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれますが、お彼岸の時期はちょうど季節の変わり
目にあたり、彼岸の中日(春分の日、秋分の日)は昼と夜の時間が同じとなり、
太陽が真東から出て真西に沈みます。
その真西のはるか向こうに、浄土の国「西方極楽浄土」があるという考えから、
この期間に『彼岸』に渡るべく修行をするお彼岸の行事が始まったといわれてい
ます。
ただ、このお彼岸の慣習は日本だけのもので、仏教が生まれた国インドや、日本
に伝えた中国では見られません。
「知っているようで以外と知らない お彼岸の常識」
http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/ohigan/index.shtml
「お彼岸の仏事Q&A」
http://www.ohnoya.co.jp/faq/ohigan/
3.お墓参りの豆知識
さて、せっかくのお彼岸のお墓参りですから、夏の猛暑の間には出来なかったお
墓のお掃除もやってしまいたいものです。
お墓は天然の石で出来ていますので、意外にデリケートです。
汚れ(ほこり、花粉、カビ、コケなど)を長期間放置したり、洗剤などの薬品を
使用すると、石の中に浸透し、やがてはシミや石の傷みへと進んでいきます。
よごれを放置せず、こまめにお掃除をするのが一番です。
□ 石のお掃除
石には目に見えない小さな穴がたくさんあり、空気や水を通し呼吸しています。
水分は天気のいい日には自然と抜けていきますが、洗剤などの薬品の場合、その
成分が石の内部に残り、シミの原因になったり、石が傷んでしまうこともありま
す。
ですから水洗いが基本です。やわらかいスポンジやタオルに水を含ませて、やさ
しく洗います。汚れがひどいときにはタワシを使いますが、あまり固いものは避
けましょう。
文字や家紋の彫刻部分など、細かい部分にはハブラシを使うと効果的です。彫刻
部分や角は欠けやすくなっていますので、決して力を入れてゴシゴシとこすらな
いようにしてください。
□ 植木に注意
植木は育ちすぎに注意が必要です。地中で根を張りすぎると、お墓を囲んでいる
石の柵を圧迫し、ひび割れや崩れの原因になります。
また雑草はこまめに取り除きます。墓地内の玉砂利の中の草の根は、なかなか取
りにくいものです。小さな鎌やゴム手袋などを持参すると便利です。
□ 玉砂利をきれいに
墓石のまわりに敷いた玉砂利は、土に沈んでしまうことがあります。園芸用のシ
ャベルなどで掘り起こして、目の粗いザルに入れ、洗った後に敷くと見違えるよ
うにキレイになります。
新しい玉砂利を敷きなおすのも良いでしょう。
建ててから長い年月を経ている場合や、表面がざらざらした叩き仕上げの墓石、
周囲の環境などによっては、ご自分で汚れを落とすのが難しい場合もあります。
そういったときには、プロに頼んでしまうのも一つの手です。
頻繁にお墓参りができない方にもお勧めです。
「プロのメンテナンス」
http://www.ohnoya.co.jp/cemetery/cleaning.shtml
□ せっかくお掃除したお墓。きれいに保つために気をつけたいこと。
【缶類】
飲み物などの缶類のお供えは置いていかないようにしましょう。
墓石に缶の跡が出来たり、サビが浸み込んでしまうこともあります。
【お酒】
「故人が好きだったから」と、お酒をお墓にかける方がいますが、化学変化で墓
石が変色することがあります。
【線香】
線香を横にしてあげる香炉は、多量の線香を焚くと高熱を発し香炉にヒビが入る
ことがあります。
また、線香を焚いた後に水をかけて急に冷やすとヒビが入りやすくなりますので
注意しましょう。
【お供え物】
お供え物を置いておくと、カラスなどが来て食い散らかしたりしてしまいます。
お供え物はお参りが済んだら持ち帰るのが最近のマナーです。
━2━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 相談員のつぶやき 第19回
「 お骨つぼの大きさ、地域によってちがう? 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大野屋テレホンセンター開設時よりご相談にお答えして13年!
シニアコンサルタント・安井 睦華(やすい のぶか)が、ご相談にお答えしま
す。
---------------------------------------------------------------------
┏━┓
┃Q┃
┗━┛
広島出身の長男と結婚して10年目になります。
この夏に主人の父が亡くなり、葬儀に参列したのですが、火葬後お骨を拾う時に
骨壷が小さく(直径10センチくらいでした)お骨を全部入れることが出来ません
でした。喉仏の他には小さいお骨を拾っただけで、残ったお骨は殆どそのままに
してしまいました。
主人に聞いた所、残ったお骨は火葬場で「処分」するとのことです。
私の実家(東京都内)の祖父が亡くなった時には大きな骨壷に一杯になるほど
(灰まで一緒に)だったのですが、「処分」と聞いた時には本当にびっくりしま
した。
なんだか父がかわいそうな気がしましたがこれって地域の習慣なんでしょうか?
┏━┓
┃A┃
┗━┛
火葬後の拾骨や納骨を含めた「葬制」に関しましては、個人の死生観・他界観と
は別に、その時々の為政者の都合や宗教の影響も大きく、地域の民俗習慣により
様々な形があります。
古来より死者の葬法には土葬・火葬・水葬・風葬(鳥葬)等があり、中でも火葬
に関しては仏教の僧侶や貴族を中心に流行したようで、時代は明らかではありま
せんが周期的に起こる大規模な地震・水害・飢饉等の天災や戦争・疫病の流行が
大きな要因になって、一般の庶民にも定着してきたのではないかと考えられます。
拾骨の方法に関しても近年まで根強く残っていた土葬や両墓制地域と火葬中心地
域との文化圏の違いも関係しているのではないかと推察されますし、霊魂と肉体
を別のものと考える場合には、寧ろ遺骸の穢れを畏れるために火葬後の遺骨に対
する執着心も希薄になったのではないかと思います。
(貴族文化・仏教文化の中心であった関西地域に特別その風が顕著に残ったと考
えるのは安井の推論ですが。)
何れに致しましても「不要な遺骨」「余った遺骨」「処分」と言う表現は適切で
はないと思いますが、そのことが即ち故人を冒涜したり粗末に扱う事ではけっし
てないということです。
愛する家族の遺骨を分骨して身に付けておられる方も居れば、お骨をバラバラに
したら成仏出来ないのでは?と考える方も居られます。お骨を高価な骨壷に入れ
て納骨する方も居れば、そんな息苦しい事は出来ない、早く土に還して成仏して
貰いたいといって骨壷から出し直に土に撒いてしまう方も居られます。
故人を想い、成仏を願う心があれば、形はどうであれ、遺された方のお気持ちは
きっと伝わるのではないでしょうか?
―――――――――――――――――――――――――――
しきたりやマナー、仏事に関するご相談は無料です。
もちろん匿名で質問できます。
お気軽にお問いあわせください。
https://www.ohnoya.co.jp/contact/memoria.php
*知っておきたい仏事のしきたりに関するQ&Aが満載!
人気ページ「仏事のよくあるご質問」もご覧ください。
↓ ↓ ↓
http://www.ohnoya.co.jp/faq/
━3━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 今月のプレゼント
「日本1周を歩こう!地図作成機能つき万歩計を2名様にプレゼント! 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
歩数をカウントするだけでなく、歩いた分だけ日本地図が出来上がる楽しい歩数
計です!
思い出の場所、テレビや雑誌でおなじみのあの場所・・・今どこかな?と楽しみ
ながらウォーキングを続けられます。
伊能忠敬や水戸黄門、宮本武蔵などかわいらしいキャラクターも登場してあなた
の ウォーキングを応援してくれます。
↓ ご応募お待ちしています! ↓
http://www.ohnoya.co.jp/anshin/mail_magazine.shtml
前号「子供と学ぶ生活のしきたりアンケート」にご協力いただきました皆様、
ありがとうございました!ご当選の方には既にプレゼントの望遠鏡がお手元に届
いているかと思います。
アンケートの結果は、次号でお知らせする予定です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋 監修 小嶋 幸夫
│\/│ 編集 川瀬 由紀
└──┘〒171-0033 東京都豊島区高田3-13-2 高田馬場TSビル
TEL 0120-02-8888
メールマガジンへのご意見、ご感想、お問い合わせは
m-pr@ohnoya.co.jp
ご相談は
https://www.ohnoya.co.jp/contact/memoria.php へどうぞ。
ホームページもご覧ください。http://www.ohnoya.co.jp
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※