第173号 厄払いと厄除けは違うもの?(2018/06/25発行)
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メモリアルアートの大野屋
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冠婚葬祭ナビ 『折々しきたり想いやり』2018/6/25
http://www.ohnoya.co.jp
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この度の大阪府北部を震源とした地震により被害に遭われた方々には
心よりお見舞い申し上げます。
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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┃ 1◆ 特集
┃ 「 厄払いと厄除けは違うもの? 」
┃
┃ 2◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃ 「 ~親思う 心にまさる親心・・・~ 」
┃
┃ 3◆ イベント・お知らせ
┃
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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。
6月の中旬から月末にかけて和菓子屋さんのケースに並ぶ「水無月(みなづき)」
をご存知ですか?
京都の発祥で、三角形をした白いういろうの上にあずきが乗った、とても涼やか
な和菓子です。
昔は氷が貴重で庶民には手に入らなかったので、暑い時期に少しでも涼しい気分
になれるよう氷に似せたとか、あずきを乗せたのは豆の赤い色が邪気祓いになる
から、などと伝わっているそうです。
季節限定ものが大好きな私の家では毎年欠かせません。もっちりした触感と素朴
な甘さがとてもお勧めです。
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◆ 特集 「 厄払いと厄除けは違うもの? 」
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毎年6月30日に全国の神社では夏越の祓(なごしのはらえ)が行われます。
夏越の祓は年に2回ある大祓式(おおはらえしき)のうちの一つで、お正月から
半年の間に溜まった心身の穢れを祓い清める神道の儀式です。人型に切り取った
紙に穢れを移し、その紙を川に流したりお焚きあげすることで穢れが祓われると
言われています。また境内には茅(かや)で造られた茅の輪(ちのわ)という大
きな輪が置かれ、これを左→右→左の順に3回くぐって無病息災を祈ります。
祓う(払う)といえば、厄払い・厄除けという言葉は良く耳にしますね。
この2つは神社とお寺のどちらでお願いすると思いますか??
■厄払いと厄除けの違い
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実は厄払いと厄除けに明確な区別はありません。
世間では厄払いは神社で、厄除けはお寺でと認識されることが多いようですが、
両方行なわれている所もあります。そもそも神道と仏教では信仰の対象が異なる
ため、同じ厄払い・厄除けという呼び方をしていても、宗教的な行いは全く異な
るものです。
■神社では
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御神前で大祓詞(おおはらえことば)が唱えられ、知らないうちに溜まった罪・
過ちや心身の穢れを祓います。
大祓詞では日本神話の天つ罪・国つ罪という罪の内容とその罪を祓う方法が唱え
られており、一番最後に「祓へ給ひ清め給ふ事(はらえたまいきよめたもうこと)
」という言葉が出てきます。お祓いという言葉は日本神話に登場する国造りの神
・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻った時に、黄泉の国で体に
ついた穢れを海水で禊祓い(みそぎはらい)をしたことが起源とされています。
■お寺では
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真言宗、天台宗など密教系のお寺で行われる御護摩祈祷(おごまきとう)が良く
知られています。
御護摩祈祷はインド伝来の密教の秘法とされ、御護摩を焚くお堂には真言宗の場
合は不動明王が、天台宗の場合は元三大師(がんざんだいし)が御本尊として鎮
座している事が多いです。御本尊の御前には護摩壇と呼ばれる台が組まれ、黄金
色の容器に入った米、麦、豆、胡麻、お香などの供物が並ぶなか、中央に御護摩
と呼ばれる炎が焚かれています。この炎の中に願い事が書かれた護摩木という特
別な薪を投入して、厄除けや諸願成就をお祈りして頂きます。
■塩をまくこと
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塩をまくという行為は日本人にとって比較的馴染みのある行為ですよね。
テレビや漫画などでも「塩まいとけ、塩!」なんていうセリフを目にする事があ
ります。葬儀に参列した事のある方であれば、会葬礼状の中に小袋に入ったお清
めの塩があって、自宅の玄関をまたぐ前に少量を振りかけるという経験をされて
いると思います。この塩をまくという行為も、日本神話の伊邪那岐命が海水で禊祓
いをしたことが起源です。神道では死は穢れとされ、喪が明けるまで神棚を封じ
たりします。一方の仏教ではそのような考え方はありません。
それでも仏教式の葬儀でお清めの塩が配られることがあるのは、明治維新で神仏
判然令が下される前の日本では神様も仏様も同じ存在とされ、神社とお寺が融合
していた長い歴史の名残りだと言われています。
■まとめ
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厄払い・厄除けは、神社とお寺で行われる内容に違いはあれど、心身が健やかで
あるように願う気持ちは共通だと言えるのではないでしょうか。神社とお寺のど
ちらに行ったほうが良い、と言うことではないので、自分が素直に行きたいなと
思う方へ足を運ばれるのがよろしいと思います。
<仏事まめ百科のご紹介>
メモリアルアートの大野屋ホームページでは、日々の暮らしの中でかたちだけの
ように思われがちな「約束事」や「しきたり」の由来や意味を仏事まめ百科のコ
ーナーでご紹介しています。今さら聞けないあんなことやこんなこと、この機会
に知ってみませんか?
http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/
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◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
「 ~親思う 心にまさる親心・・・~ 」
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ブライダル会社出身のシニアコンサルタント・川島 敦郎(かわしま あつろう)
が、日々の憤まんや哀切を語ります。
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この度の関西の地震により、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げ
ます。今は梅雨の時期という事もありますので、どうかお気を付け下さい。
平成になって大きな地震が度々起きています。日頃の準備や心構えを改めて考え
させられます。
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私事で恐縮ですが、母の七七日忌法要と納骨を無事に終えました。
いくつになっても、やはりどこかさびしい気持ちがあるものです。そんな時に、
母が毎年楽しみに待っていたツバメの姿を今年もまた街のアチコチで見かけ、少
しほっとした気持ちになりました。
ツバメのヒナ達は、巣立ったあともしばらくは親鳥から餌をもらっていますが、
それもわずかな時間という事です。すぐに自らの力で生きていかなければなりま
せん。秋には自分の力で海を渡り、遠い南の国へ帰って行かなければならない。
事実その年に生まれた若鳥の中には、途中で力尽きてしまうものも少なくないと
言います。
それに比べて私達人間は、子供が幾つになっても...親は守り続けますね。
そして子供が大人になり、独立しても(時には煩わしいと思う事があったとして
も)、親としてずっと心配してしまいます。この頃は特に...しみじみ親とはそう
いうものなんだ、と感じるようになりました。
思えば長い間、私も子や子孫として、両親やご先祖様へご無沙汰をしており、自
分の暮らしの事ばかり考えていました(その間もずっと、親は心配してくれてい
たのですが~)。昔から『お墓に布団は掛けられない』と聞いてはいたものの...
結局そうした事になってしまいました。今は...かけがえのない親が逝き、改めて
自分自身と向き合い考える時間を過ごしています。
ただ、もうすぐ新盆になります。色々とお迎えする準備もありますし~。
こうしてゆっくりと供養ができる機会があることに、ただただ感謝です。ご先祖
の残してくれた、こうした「供養」の様々なかたちに感謝しつつ、ツバメにはで
きないけれど、人間だからこそ出来る大切なことだと、改めて思うこの頃です。
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◆ イベント・お知らせ
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◇終活セミナー◇
人生をよりよく生きるための勉強会にぜひご参加ください。(参加費無料)
千葉:7月11日(水)10:00~11:30
第1部「今日から始めるエンディングノートの書き方」
第2部「お墓の引越しセミナー」
小平:7月15日(日)10:00~11:00
「今日から始めるエンディングノートの書き方」
◇人形供養祭
奈良の薬師寺から僧侶をお招きしお経をあげていただきます。
「人生を豊かにする法話」も聴ける貴重な機会です、ぜひご参加ください。
横浜:7月21日(土)午前の部 11:00~、午後の部 14:00~
<ご供養料>
お人形1体につき500円、
縦×横×高さの合計100㎝目安の段ボールに入れて頂いて2,000円です。
詳細は下記のお申込み・お問合せ先までどうぞ。
◇都立霊園なんでも相談会◇
都立霊園の申込期間が近付いてきました!
都立霊園を希望する方のために大野屋は全力で応援します。
参加無料、ご予約いただくとスムーズにご案内できます。
イオンモール多摩平の森:6月30日(土)10:00~16:00
(最終受付15:30)
お申込み・お問い合わせ先:0120-02-8888
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[大野屋WebShopのご紹介]
仏具はもちろん、手元供養やお線香まで、幅広く取り揃えています。
便利でお得な大野屋のネットショッピングをご利用ください!
◎大野屋WebShopはこちら
http://www.ohnoya-webshop.com/
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋 編集:小林 寛依
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