第178号 喪中はがきを受け取る側Q&A(2018/11/25発行)
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メモリアルアートの大野屋
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冠婚葬祭ナビ 『折々しきたり想いやり』2018/11/25
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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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┃ 1◆ 特集
┃ 「 喪中はがきを受け取る側Q&A 」
┃
┃ 2◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃ 「 ~秋の夜に、年忌法要について、少し~ 」
┃
┃ 3◆ イベント・お知らせ
┃
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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。
先日北海道の親戚から新米が届き、みずみずしいお米を美味しく頂いています。
お米と言えば、11月23日夜から24日未明にかけて、宮中で新嘗祭(にいなめさい
)が行なわれました。このお祭りはいわば稲の収穫祭で、五穀豊穣と国民の安寧
を願って古来から歴代の天皇が祭祀を司ってきた、皇室で最も重要な儀式です。
平成の天皇陛下最後の新嘗祭とあって、例年以上にテレビのニュースで目にする
ことが出来たのではないでしょうか。今より昔、日本人は農耕民族であり、勤労
=農業だったといことを思い起こされました。「勤労感謝の日」はそこから来て
いるのですね。
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◆ 特集 「 喪中はがきを受け取る側Q&A 」
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先月の「喪中はがきを出す側Q&A」に引き続き、今月は「喪中はがきを受け取
る側Q&A」というテーマでお届けします。11月中旬以降は喪中はがき=年賀欠
礼が届きだす頃です。身内だけの家族葬が増えていることもあり、はがきをみて
初めてご不幸を知ることも多くなりました。毎年多く寄せられるお問い合わせか
ら、ここ数年で聴かれるようになった事例まで、ご紹介してみたいと思います。
■不幸があったことを知らなかった場合
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喪中はがきによって初めて相手の不幸を知った場合には、年賀状にかえてお悔や
みの言葉を添えた「喪中見舞い」や「寒中見舞い」を出したいものです。
Q1.「喪中見舞い」と「寒中見舞い」どちらを出せば良いですか?
A1.「喪中見舞い」は送る時期に明確な決まりがないので、喪中はがきを頂いた
らすぐにお悔やみの言葉を書いて相手に弔意を伝えることが出来ます。一方の
「寒中見舞い」は送る時期が松の内明け以降(1/8~)のため、先方の目に触れ
るまで間が空きます。こういった事から、例年年賀状のみのやりとりになってい
る方には「寒中見舞い」を、日頃からお世話になっている方には「喪中見舞い」
を出すことが多いようです。お付き合いの深さによっては御仏前や御供物、お線
香(仏教のみ)などと共にお送りします。
Q2.喪中見舞いと寒中見舞いはどのようなことを書けば良いですか?
A2.下記のポイントを参考にしてみて下さい。
(1)ご挨拶状を頂いたお礼、ご不幸があったことを知らずにいた失礼のお詫び
(2)お悔みの言葉や慰め、励ましの言葉
(3)こちらからも年賀状は遠慮させて頂くこと
Q3.年賀状を出した方から喪中はがきが届きました。どうすれば良いですか?
A3.すぐにお詫びとお悔やみのはがきを出したほうが宜しいでしょう。行き違い
で年賀状を出してしまったこと、知らずにいた非礼へのお詫びの言葉を書いて出
すようにします。喪中はがきを受け取っていたのにうっかり年賀状を出してしま
った...!という場合にも、知らないふりはせずに素直にお詫びをしましょう。
■不幸があったことを知っていた場合
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すでに弔問をすませていたり葬儀に参列している場合は、喪中はがきを受け取っ
ても、返信は必要ないでしょう。そうでない場合は、挨拶状をいただいた御礼の
お返事を出すと丁寧です。
Q4.今年父を亡くしたため喪中はがきの準備をしていますが、同じく喪中の兄弟
や親戚にも喪中はがきを出しますか?
A4.ご兄弟やご親戚など喪中であることをご存知の方にはお互い様ということで
喪中はがきを省略する事も多いです。しかし喪中はがきの目的は年賀欠礼(喪中
のため新年のご挨拶を控えさせて頂く旨の挨拶状)にあることから、出してはい
けないという事はありません。発送する時期は喪主をつとめた方に相談されると
宜しいでしょう。(...同じ宛先へ喪主より先に出してしまうと、喪主に恥をかか
せることになりかねない為)
Q5.友人のお母様が亡くなったことを知っていますが、今年私の母も亡くなり
ました。喪中はがきを出しても失礼にならないでしょうか?
A5.「A4」でご紹介した内容と同様です。(年賀欠礼の挨拶状なので出しても失
礼にはあたりません)
■その他のケース
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Q6.届いた喪中はがきに「年賀状を楽しみにしています」と書いてありました。
言葉を鵜呑みにして年賀状を出して良いものでしょうか?
A6.東日本大震災のあった年から年賀状のカタログにこのような定文が見られる
ようになったようです。悲しいことがありましたが皆さんからの年賀状が励みに
なる、そういった気持ちから生まれた新しい慣習と言えるかも知れません。この
場合相手の方が年賀状を受け取る意思をはっきり伝えて来ているので、年賀状を
お出しして構いません。とはいえ、あまりにおめでたいムードでは配慮に欠ける
ため、慶、賀、おめでとうなどの言葉や、紅白、金などの色みを避けて、例えば
「今年もよろしくお願いいたします」などの文面にされると宜しいかと思います。
いかがでしたか?大野屋テレホンセンターにはこの他にもさまざまなケースのご
質問が寄せられています。どうぞお気軽に0120-02-8888までお問い合わせ下さい。
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◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
「 ~秋の夜に、年忌法要について、少し~ 」
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最近のご相談に「年忌法要はいつまで行わなければなりませんか?」とか、「主
人の七回忌ですが、叔父叔母も高齢なので、家族三人だけでいいですか?」とい
ったお話があります。また「葬儀の時にお寺から一周忌法要や三回忌法要の話が
ありましたが、必ずしなければならない決まりがあるのでしょうか?」という相
談もあります。それで今さらですが、年忌法要について少し。
「年忌法要」は、勿論仏教の教えですが・・・菩提寺がなく、日頃お寺とのお付き
合いの無い方でも、三回忌だ、七回忌だと話し、皆さんで集まり(特にお坊さん
は呼ばずとも)、お墓参りをされている人も多くいらっしゃいますね。それだけ
深く、日本人の生活の中に浸透しているご供養の行事と言えるかも知れません。
一言でいえば、故人が地獄のような所に落ちて苦しまないように~仏様の世界で
幸せに暮らして貰えるように~と、のこされた者が願い請うものだと思います。
お釈迦様が生まれた古代インドでは、亡くなって四十九日を過ぎると「輪廻転生」
し、生まれ変わると考えられていたようです。その為「四十九日」は特に大切な
日といわれました。その後、仏教は中央アジアを経て中国へ伝わり、中国の儒教
や道教等とも影響し合ってさらに発展し、日本へ伝わっています。
中国では、儒教の教えもあって、もっと親に孝を尽くし、ご先祖を供養したいと
年忌法要の回数が増え、四十九日忌(七七日忌)に加えて、百か日や一周忌、三
回忌が生まれたと言われます。そして日本に伝わってから、古代の日本人はもっ
と故人やご先祖の供養をしたいと回数を増やしました。その結果、現在の様に七
回忌・十三回忌・十七回忌~百回忌法要まで増えたようです。
また室町時代以降には、更に故人を守り救って欲しいとの気持ちから、「十三仏
信仰」という教えまで生まれました。それぞれの年忌法要を、十三の尊い仏様が
担当して願いを聞き届け、故人を救ってくれるというものです。もし故人が地獄
に落とされていても、遺族が熱心に追善供養を行えば十三仏が救って下さるとい
う教えです。
こうした背景には、古代日本人の「亡くなった人の霊は、まだ恐ろしい荒御魂
(あらみたま)なので、皆で祈り、魂を鎮め、和御魂(にぎみたま)になっても
らわなければならない」という自然に対する畏敬の念も影響しているのかもしれ
ません。
とはいえ、年忌法要ひとつとっても日本に伝わってからこれほど手厚く行うよう
になった事を考えると・・・昔から日本人には、こうした故人やご先祖に対する愛
着、感謝、畏れの想いが深くあったからだと思えるのです。
時代と共に供養のかたちも変わっていきますが、こうした古代から続く、長くて
深い伝統の中に残る大切な日本人の想いというものは、たとえ形や回数が変わっ
ても、残して行きたいものだと思うこの頃です。
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◆ イベント・お知らせ
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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