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第184号 ころもがえのあれこれ(2019/5/25発行)

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  メモリアルアートの大野屋
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       冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2019/5/25

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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1◆ 特集   
┃   「 ころもがえのあれこれ 」
┃      
┃ 2◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃   「 「令和元年」・・・時代は変われども。 」

┃ 3◆ お知らせ
┃ 
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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。

5月の良く晴れた日に、東京国立博物館で行われている東寺展に行ってきました。
東寺へは足を運んだことがありますが、今回はおそれ多くも(!)仏像を全方位
360度余すところなく拝める貴重な機会なのです。
一番の注目は何と言っても立体曼荼羅ゾーン。そこには東寺講堂から史上最多15
体の仏様がおみえでした。音声ガイドで声明(しょうみょう)を聴きながらこの
空間を見渡した時は、大げさでなく感動しました。
仏道修業をしていない人にも、言葉に言い表せない密教の何かを感じさせる...弘
法大師が思い描いた通りなのでしょうか。

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◆ 特集 「 ころもがえのあれこれ 」
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春のほんわかした暖かさから、気が付けば空にはモクモクと積乱雲が浮かび、
通勤では汗をかくことも。辺りはすっかり初夏の陽気ですね。
日本には四季があり、そこに暮らす私たちは当たり前に気候に合わせた服へと替
えて生活しています。季節の変わり目に衣類を替えることをころもがえ(衣替え
・衣更え)と呼びますが、日本ならではの習慣だという事をご存知でしたか?

■ころもがえの起源は平安時代の宮中
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中国の宮廷には旧暦の4月1日に夏装束、10月1日に冬装束に衣替えをする慣習が
あり、それが平安時代に伝わって「更衣(こうい)」と呼ばれる宮中行事になり
ました。更衣の時期になると着物の色合わせを変えたり、綿(わた)を入れたり
季節の草花の絵柄を選んだりと工夫を凝らしていたようです。平安時代の歌謡の
一曲に衣更(ころもがえ)という曲が伝わっています。
「衣更せむや さきむだち 我が衣は 野原篠原 萩の花摺や さきむだちや」
(ころもがえをしましょう 高貴なお方 私の服には 野原に咲いた萩の花が
描かれているのですよ)お洒落をしたい気持ちは今も昔も変わりませんね。

■更衣(こうい)からころもがえへ
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ころもがえの行事を意味する更衣のほかに、帝のお世話をする女官の役職名とし
ての更衣(こうい)もありました。更衣からは帝の寵愛をうけて后妃(こうひ)
となる人物も出てきて、やがて后妃そのものを指すようになります。
これらふたつの更衣を区別するために、行事の方を「衣更え(ころもがえ)」と
呼ぶようになりました。表記は「衣替え」とも書きます。現在は後者の方が一般
的のようです。

■武家社会のころもがえ
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ころもがえは長い間貴族だけの習慣でしたが、室町時代以降に木綿の服が流通す
ると、衣服の種類は多様化しました。江戸時代には幕府によって武士や上流階級
の人は次のように、年4回ものころもがえをすることが定められたのでした。
よく見ると秋服は着用期間が約1週間だけ...!?細かい決まりに驚かされます。
 旧暦   新暦
・4月1日--5月5日---袷(あわせ)...裏地が縫い付けられた着物
・5月5日--6月7日---帷子(かたびら)...裏地を外した単衣の着物 
・9月1日--9月29日--袷(あわせ)...裏地が縫い付けられた着物
・9月9日--10月7日--綿入(わたいれ)...袷に綿を入れた着物
(新暦は2019年の場合です)
■近代~現在のころもがえ
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明治時代以降は洋装の普及で温度調節がしやすくなり、衣替えは簡略化します。
現在と同じ「新暦6月1日から夏服」「新暦10月1日から冬服」の適用です。
時は流れ、2005年から環境省が企業に向けて「クールビズ」を推進しています。
クールとビジネスを掛け合わせた言葉で、期間は5月1日から9月30日まで。
冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごす試みで、私たちメモリアルアートの
大野屋も、ノーネクタイ・ノージャケット、エアコンと扇風機のかけ合せ、日除
けのカーテン使用などを実施中です。

■番外編 夏の喪服について
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喪服には春・秋・冬の3シーズン着ることを想定した裏地のあるのものと、夏場
に適した薄手のものがあります。もしもの時のために、両方持っておくとベター
です。いつからいつまでが夏服という明確な決まりはなく、気温や天候によって
選ぶことになります。
真夏の通夜や告別式に「半袖のワンピース」で参列しても良い?というご質問が
多いのでご紹介を。一般参列者の場合、上着を持参すれば半袖でもOKです。最近
の通夜・告別式は冷暖房の整った斎場で行われる事が多いのですが、状況によっ
ては夏の炎天下で待たされる事もあります。その際には上着を脱いで半袖になっ
たり、日傘をさしたりしても差し支えありません。とはいえ、お焼香やお見送り
(出棺)の際は上着を着るようにしましょう。

外気温と室内温の差が大きすぎると体にさまざまな不調をきたすと言います。
軽装や適切な冷房使用で快適に夏を乗り切りたいですね。

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◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
      「 「令和元年」・・・時代は変われども。 」
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草木萌え、花咲き、風薫る5月、一年で一番良い季節ですね。
今月から「令和元年」も始まりましたし・・・昭和に生まれ育ち大人になった
私でも、新しい「令和」の時代を迎えてどこか気持ちも高揚しています。

30年前、昭和から平成に変わった時とは大分違う~とはいうものの、
日々の暮らしは何も変わらず、平々凡々と過ごしているのですが・・・。

ところで、最近ふと思い出しては自覚し、少し反省している事があります。
それは、日々の暮らしの中で普通に飛び交っていた「ありがとう」という
言葉です。

もちろん今でも、友人や職場の人達など親しい人の間では、日々普通に話す言葉
ですけれど(家族に対してはあらたまると少し恥ずかしい)、気になるのは、
毎日の・・・例えば商店街での小さな買い物の時のことについてです。

思えば、昭和30年~40年頃はまだスーパーもコンビニもなくて・・・どの家でも
毎日、八百屋さんや魚屋さん、肉屋さんや乾物屋さんに行き、その日の夕飯の
食材を買っていました。私も母に連れられてよく買い物に行ったものです。

乾物屋さんでは、もみ殻が詰まった箱の中から卵をつかみ出して売ってもらい
ましたし、お味噌などは必要なだけの量り売りでした。魚屋さんでは、買った魚
をその場でさばいてもくれました。

そしてあらためて思うのですが、当時はどのお店で何を買っても、
母や他の大人達や誰もが必ずお店の人に「ありがとうございます」と、
はっきり言っていたのです。

お店の人はもちろんですが、お客もみな自然にお礼を返していました。
きっとその頃の日本人には、いま必要な物(食料や道具等々)を「今日手にする
ことが出来た事への感謝の気持ち」が強くあったのでしょうね。

欲しい物をお金を支払って買う事は当たり前の事です。それ以上に大切な事は、
お米や野菜を作ってくれた人、魚を採ってくれた人、そしてこの町まで運んで
くれた人~さらに今目の前で大切に包み、渡してくれたお店の人達への
「感謝の思い」だと思うのです。

・・・いつからなのでしょうか?あのバブルの時代から?それともバブルが
はじけた平成の頃から?この日々の「ありがとう」が聞かれなくなったのは
・・・

今でもお店の方々へきちんと「ありがとうございます」と言っている方もいて、
それを聞くとほっとするのですが、中には少し遅いと怒り出す人もいます。
「お金を払えばお客様だ!」というだけでは寂しいですね。

欲しい品物に代価を払って手にした時、感謝の気持ちを言葉で伝えれば、
その品物の価値は代価以上に素晴らしいものになると思うのです。

令和と聞いた時、その言葉の響きから「礼」の文字が浮かびました。
「れい」の響きがとても綺麗で、そして「御礼」という言葉が浮かんだのです
(「命令」の「れい」には結びつきませんでした)・・・そうしてふと
昭和の時代を懐かしく思い出していました。

実は私もコンビニでお弁当を買う時など、なかなかそのタイミングが難しくて
「どうもすみません」でごまかしてしまう事があります。でもこれからは
できるだけ「ありがとうございます」と言うように心がけたいと思うこの頃です。

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◆ お知らせ
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋   編集:小林 寛依
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