メールマガジン・バックナンバー

メールマガジン・バックナンバー

第188号 香(こう)のあれこれ(2019/9/25発行)

■───────────────────────────────────■
  メモリアルアートの大野屋
--------------------------------------------------------------------------
       冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2019/9/25

                         http://www.ohnoya.co.jp
■───────────────────────────────────■

令和元年台風第15号の影響により被害に遭われた皆様、関係者の方々に
心よりお見舞い申し上げます。

皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

弊社の営業所は現在通常通りに営業をさせて頂いております。


本メールはメモリアルアートの大野屋よりお送りする、お役立ち情報マガジンで
す。弊社のお客様、メールアドレスをご登録頂いた方へ毎月1回配信させていた
だいております。

今後このメールマガジンがご不要でしたら、お手数をお掛けいたしますが、下記
より解除をお願い申し上げます。アドレスのご変更も下記よりお願いいたします。

配信停止はこちらから→
      https://www.ohnoya.co.jp/contact/mailmag_kaijo.php

アドレスの変更はこちらから→
      https://www.ohnoya.co.jp/contact/mailmag_henko_f.php

バックナンバーはこちらから→
      http://www.ohnoya.co.jp/anshin/mail_backnumber/index.shtml


┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1◆ 特集   
┃   「 香(こう)のあれこれ 」
┃      
┃ 2◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃   「 お彼岸明けに思うこと 」
┃ 
┃ 3◆ イベント・お知らせ

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。

毎年この時期になると辺りから芳しい香りが漂ってきます。姿が見えないのに
とても主張の強い香り、オレンジ色の小さな花を咲かせる金木犀(キンモクセイ
)です。トイレ環境が良くなかったひと昔前までは、強い香りをもつキンモクセ
イが重宝されました。今となってはトイレで見掛けることはありませんが、
昔のイメージと重なるのか、香りの評価は賛否両論。この花の香りが大好きな
私としてはたまらない季節なのですが。キンモクセイの香りには食欲を抑える
効果もあるらしいですよ。食欲の秋、果たして効き目があるかどうか...。

━1━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 特集 「 香(こう)のあれこれ 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今年のお彼岸も大野屋テレホンセンター近くの都立小平霊園は、お墓参りの人達
で賑わっています。仏式のお墓参りの主な持ち物と言えば、お花と線香ですよね。
普段は静かな霊園も、お彼岸の時は園内じゅうで線香が焚かれ、その様子は季節
の風物詩になっています。ではなぜ人は墓前で線香を焚くのでしょうか?
今回は香(こう)のルーツや主な種類についてご紹介したいと思います。

■香りの文化は太古から
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
都会では焚き火をする様子も滅多に見られなくなりましたが、これからの季節
落ち葉を焚くと、煙が空高く上がって、何とも良い香りがしますよね。
香りの文化は人類が火を手にし、文明を生んだ時から存在すると考えられて
います。歴史上最も古いのは紀元前三千年のメソポタミア文化で、香りを神様
に捧げていたそうです。焚き火の側にいると、その煙や香りに神秘的な何かを
感じて崇めた古代人の気持ちが分かるような気がします。

■「香」の文字の初登場は日本書紀
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
国内最古の正史・日本書紀の中に、このような一説があります。
時は推古天皇の治世(飛鳥時代)淡路島にひとつの流木が漂着した。
島に暮らす民が流木を焚き木にしたところ、それはそれは芳しい香りがしたので
朝廷に献上した...と。

この流木の話が、仏教を重んじていた聖徳太子の耳に入り、沈香(じんこう)と
呼ばれる香木(こうぼく)であることが確認されたというのです。
時を同じくして香木は、仏教の教えと共に古代インド、中国を経由して、
仏様への供物として日本に渡ってきます。

■主な香木の種類
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
香木とは、白檀(びゃくだん)、沈香、伽羅(きゃら)の3種類を言います。
香木の産地はインド、インドネシア、ベトナム、ミャンマーなどで、
日本では採れません。

<白檀>
英名・サンダルウッドでもよく知られています。ビャクダン科の熱帯性常緑樹で
他の樹木に寄生して育つ特性があります。熱を加えなくても良い香りがして、
仏像の素材として用いられることも。私は中学校の修学旅行で訪れた京都で
白檀の扇子を購入しました。(渋い?)ウン十年経過しますが未だ芳香を
放っています。

<沈香>
ジンチョウゲ科の木が地中に埋もれ、そこに溜まった樹脂が長い時間をかけて
熟成したもの。樹脂の重みで水に沈むため沈香の文字が充てられています。
天然のほか、人の手を加えた人工のものがあります。白檀と異なりそのままでは
あまり香らず、刻んで焼香(しょうこう)として使われることが多いです。
葬儀の際に指先に摘まんで火にくべる粒状のものがそうです。

<伽羅>
沈香の中でも最高級品を伽羅と呼びます。産出されるのはベトナムのごく一部の
地域だけ。生成には長い年月を要すため、大変希少価値の高いものです。
その香りは、甘い、酸っぱい、辛い、苦い、鹹い(しおからい)の5つの香りが
含まれると表現されています。簡単には言い表せない至高の香りなのですね。

■線香といえば緑色の...
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お墓参りで最もよく見掛ける緑色の線香。杉線香(すぎせんこう)と呼ばれます。
その名の通り原材料は杉で、よく乾燥させた杉の葉を粉状にして、お湯と糊を
加えて練り、細い線状に形成したものです。とにかくモクモクと煙を出すのが
特徴です。

線香の煙と香りは古くから心身を清める効果があると考えられています。
お寺には香閣(こうかく)と呼ばれる屋根つきの大きな香炉があり、
そこでは体の気になるところに煙を浴びせる参拝者の姿を見かけます。

また、煙は仏様の食べ物であるとか、あの世への道のりで迷子にならないため
の道標であるとも伝わっています。お通夜の晩に線香の火を絶やさないという
慣習はそこから来ているようです。


いかがでしたか?香の世界は奥が深く、香りを利いて楽しむ「香道」という
芸道が存在するほどです。香は故人のご供養になることはもちろん、私たちの
心身にやすらぎを与えてくれる効果もあります。今度はどんな香りにしようかと
選ぶ楽しみも。私は旅先でその土地でしか手に入らない線香やろうそくを買い、
実家に贈る習慣があります。秋の夜長のお供に香はいかがですか?
(火の管理にはくれぐれもご注意を。)

大野屋WebShopでは、ご自宅用やご贈答用の線香・ろうそくを多数取り揃えて
います。ぜひご覧ください。https://www.ohnoya-webshop.com/fs/ohnoya/c/07

━2━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
      「 お彼岸明けに思うこと 」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
秋のお彼岸が終わります。早いもので、もう9月も終わりですね。
日の暮れるのもだんだんと早くなり、夕暮れには秋の気配を感じる様にも
なりました・・・今年も残すところ、あと3か月です。

秋といえば、私も人生の白秋?(苦笑)とも言える様な日々を過ごす歳になり、
移りゆく季節や風の匂いなどを、ようやく少しは感じられる様になりました。
草木や鳥、虫達・・・小さな命にも目を向けて暮らすことができるように
なった気もします。

秋彼岸だからこそ思うのかもしれませんが・・・人は(全ての動物は)生きる
ために、どうしても他の命をいただかなければなりません。
でき得るならば、他の命を奪うことはしたくはありません。
しかしもちろん生きるためにはそうはいきません。私たちは他の命を貰い、
生き続けているわけです。

私は特定の宗教などには疎く日々を暮らしていますが、そうした中でも
「殺生」をして生きている私自身を戒めてくれる仏教の教えには強いメッセージ
を感じます。例えば「あなたが生きるための殺生であるならば 
~そしてその事を受け止め、感謝し供養したならば~ 救われるでしょう」
という教えです。

今でも日本を含めアジアの国々では、広く「殺生会(せっしょうえ)」が
行われていますね。捕えた鳥や魚を放し、自らが重ねた殺生の罪を反省し、
真剣に詫びることが出来る数少ない機会でもあります。
(もちろん方便という方もいらっしゃいます)

また日本の神道では ~草木、動物はもちろんのこと、全ての自然物、
万物に神が宿る~ あらゆるものが!同じ大切な命であると言われます。
仏教の「殺生の戒め」とはまた異なる教えですが「この世で最も小さく弱い命を
守りなさい」ということは、同じ思いだと思うのです。
(もちろん異なる様々な考え方や価値観もあります)

大切なことは「たとえ生きるために必要だとしても、だからこそ私たちは
心の底にいつも奪った命に感謝の気持ちを持たなければいけない」ということ
だと思います。当然、無駄に命を奪ってはならないということです。

農家だった祖父母からは「一粒の米粒も残してはいけない」とよく言われ
ましたし、父からは「メザシは頭や骨を残してはいけない」と言われました。

命をいただくことに【感謝】して食事をしなければいけないと。
昭和を生きている多くの人は、似たようなことを一度は言われているかも
しれません。ところが昨今は・・・多くのものを無駄に注文してしまったり、
食べ残して捨ててしまうことが多すぎる気がします・・・
必要以上に命を奪っています。また自分に(あなたに)何の危害も与えるわけ
でなく、ただ静かに数メートル先いる(飛んでいる)「蛾」や「クモ」を
必要以上に嫌い、わざわざ近づいて殺虫剤をかけたり叩き殺したりする人を
見ると、本当に悲しい気持ちになります。

お墓参りで、ご先祖様や両親の供養の時間を過ごしながら・・・
ふと「全ての命に敬意を持たずして先祖供養もあり得ないな」と思いました。
ご先祖や私たちの命を支えてくれていた多くの命への感謝の気持ちがなければ、
供養の想いも伝わらないのでは?と、しみじみ感じた秋彼岸でした。

━3━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ イベント・お知らせ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◇お墓の相談会

「郷里のお墓を移転するのはどうすればいいの?」
「お墓の跡継ぎが居ないけどお墓はどうすればいいの?」
「2つの家の合同のお墓って建てられるの?」
「 永代供養墓ってどんなお墓?」
「 お墓っていくらかかるの?いつ建てればいい?」などなど...
お墓にまつわるご相談なら何でも承ります!

<各会場、10:00~16:00まで個別相談承ります(最終受付15:30)>

2019年10月03日(木)ルネこだいら「レセプションホール」
2019年10月09日(水)オリンピック千葉東店 
2019年10月11日(金)イオンタウンおゆみ野 
2019年10月17日(木)国立商業協同組合 
2019年10月22日(火)ペリエホール 
2019年10月24日(木)イオン茅ヶ崎中央店 
2019年10月29日(火)ラパーク千城台 


◇人形供養祭

今年も常光山本敬寺にて心を込めて供養致します。
今まで大切にしてきたお人形・ぬいぐるみを、感謝の気持ちを込めて
ご供養致しますので、どうぞご参加下さい。

11月9日(土)11:00~ 会場:常光閣

<供養料>
お人形 1体 500円、
    段ボール1箱(縦+横+高さが約100㎝位) 2,000円

●法要にご参加希望の方【要予約】
  →テレホンセンターに電話でご予約のうえ、お人形は当日お持ち下さい。
     
●お人形の持ち込みのみご希望の方【予約不要】
  →下記の窓口までまで直接お持ち下さい。
   
   10月5日(土)10:00 ~ 11月8日(金)17:00まで
 →常光閣 千葉県千葉市中央区弁天4-9-1
   
10月5日(土)10:00 ~ 11月7日(木)16:00まで
 →市川店      千葉県市川市大野町4-2463
     千葉平和公園店 千葉県千葉市若葉区多部田町1444-1


各種お申込み・お問い合わせ先:大野屋テレホンセンター 0120-02-8888

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋   編集:小林 寛依
│\/│                  
└──┘〒163-0638 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 新宿センタービル38階
    TEL 0120-02-8888
    メールマガジンへのご意見、ご感想、お問い合わせは
                          m-pr@ohnoya.co.jp
    ご相談は
       https://www.ohnoya.co.jp/contact/memoria.php へどうぞ。

    ホームページもご覧ください。http://www.ohnoya.co.jp


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※