メールマガジン・バックナンバー

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第200号 「意外と知られていない卒塔婆のこと」(2020/9/25発行)

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  メモリアルアートの大野屋
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       冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2020/9/25

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┏━ 今月号 もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ 1◆ 特集   
┃   「 意外と知られていない卒塔婆のこと 」
┃      
┃ 2◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃   「 ~彼岸が終わり深まる秋です~ 」
┃ 
┃ 3◆ お知らせ・イベント

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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。

この秋彼岸は少し気温が下がり、近くの都立小平霊園には多くの方がお墓参りに
訪れていました。これから日照時間も段々と短くなり、過ごしやすい気候になっ
ていきますね。
様々なマスクに見慣れてきた今日この頃ですが、知人から「葬儀のときは黒いマ
スクをつけるのが正しいって本当?」と尋ねられてえっ!と思いました。咳エチ
ケットの観点からマスク着用での参列は常識になりつつありますが、皆さん身に
着けているのは白いマスクです。ハンカチも白です。...しかし、マナーは時の経
過とともに変化していくもの。そのうち葬儀で黒マスクが普通になるのかも知れ
ませんね?(今はまだその時ではないと思いますが。)


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◆ 特集「 意外と知られていない卒塔婆のこと 」
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お墓参りに行くと石碑の後ろに細長い木の板が立っているのを見掛けますね。
この木の板は「卒塔婆(そとば/そとうば)」といいます。名前はご存じの方が
多いかも知れません。それでは、卒塔婆がいつから何のためにお墓に立てられる
ようになったかをご存じでしょうか?今回は意外と知られていない卒塔婆につい
て特集します。

■卒塔婆の語源
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卒塔婆は仏教で使われるもので、サンスクリット語で「塔」の意味を持つ「スト
ゥーパ」に漢字を当てはめた言葉です。現在ストゥーパといえば、ブッダ(釈迦
如来)の遺骨を納めた塔を指します。
ブッダは入滅後に荼毘(火葬)に付され、その遺骨と遺灰は仏舎利(ぶっしゃり)
として仏塔に祀られました。のちに仏舎利を占有する権利が8つの部族によって争
われ、8つに分骨されたのち、世界中に分けられていったといいます。日本にも寺
院に仏舎利を祀る三重塔や五重塔などがあります。

■ギザギザした切り込みの正体
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卒塔婆に入ったギザギザの切り込み。よく見ると左右に4対で、切り口は微妙に
異なっています。これは「五輪塔(ごりんとう)」と呼ばれる石碑の輪郭を表し
たものです。五輪塔とは、墓石や供養塔として建てられる石碑のことで、平安時
代中期頃から造られるようになりました。5つの異なる形状の石が積み重ねられ、
上から空輪(宝珠形)、風輪(半月形)、火輪(三角形)、水輪(円形)、地輪
(四角形)と呼ばれています。
当時こういった石碑を庶民が立てることは難しかったため、代わりにもとめやす
い木を使ったのです。角柱状の姿を経て、現在の薄い板状のものに変わっていき
ました。

■五輪塔に込められた意味
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古代インドでは宇宙の全てが地水火風空(ちすいかふうくう)の要素で造られて
いて、死を迎えたあともまたそこに還っていくと考えられていました。古代イン
ドの考え方が取り入れられた真言密教の教えでは、この5要素を表した五輪塔は
人間そのものであり、本尊の大日如来の姿でもあると説かれています。
真言宗の開祖・空海の入滅後は浄土信仰が盛んになりました。その結果、阿弥陀
如来の極楽浄土に往生したいという人々の願いと結びつき、五輪塔を建てれば極
楽浄土への往生が叶う、亡くなった方の供養になる、と変化していったと考えら
れています。

■いつ立てるのか?
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卒塔婆は年忌法要、お盆、お彼岸などの節目に立てる慣習がありますが、いつ建
てるかということについて明確な決まりはありません。
ここで「追善供養」という言葉に触れたいと思います。これはお墓やお仏壇の前
にお供え物をしたり、読経をしたりと、この世に生きる私たちが故人のために行
なう善行のことです。積まれた善行は故人の徳となり、やがて自分にも返ってく
るということなのです。卒塔婆を立てることも追善供養になるといわれ、折々の
節目に捧げられています。

■卒塔婆に書かれているのは?
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卒塔婆に書かれる文字は宗派や地域等により異なります。例えば前項で登場した
真言宗の場合は梵字(サンスクリット語の基礎)を使用します。表面には空・風
・火・水・地を表す梵字、裏面には大日如来を表す「バン」という言葉の梵字が
特徴的です。浄土宗では「南無阿弥陀仏」、日蓮宗では「南無妙法蓮華経」、禅
宗では「南無釈迦牟尼仏」と書かれます。
どの宗派も概ね共通するのは、○回忌追善などの年忌、卒塔婆の建立年月日、施
主名(塔婆供養をする人)が書かれる点です。浄土真宗は亡くなってすぐ浄土に
往生するという教えがあり、追善供養の概念はないため卒塔婆は立てません。

■何本立てればよい?
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基本的には故人1人につき卒塔婆を1本立てます。家族で参列する場合は参列者1
人あたり1本ずつ立てるのが基本ですが、家族で1本、夫婦で1本、兄弟で1本のよ
うにするケースもあります。また、故人2人の法要が同日に営まれる場合には2本
立てますが、1つの卒塔婆に2人の故人の名前を書くケースもあれば、お彼岸では
「〇〇家先祖代々」のようにまとめて1本にすることもあります。いずれもお世
話になる寺院に確認しましょう。

■いつ下げればよい?
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卒塔婆を下げる時期もまた明確な決まりはありませんが、やがて朽ちてしまいま
す。立てられる数にも限りがあるので、新しい卒塔婆を立てる時に古いものは下
げると良いでしょう(下げた卒塔婆の管理は墓地によって異なります)。
注意したいのは台風などの強風です。沢山の卒塔婆を立てたままにしていると、
卒塔婆に風が当たって塔婆立てに負荷がかかり、塔婆立てごと倒れてしまう危険
があります。そうなると周囲の墓石を傷つけたり、誰かに怪我をさせてしまう恐
れもありますので、基本的には新しい卒塔婆だけにしておくと安全策になります。

卒塔婆はあの世にいる方への手紙とも言われます。いま生かされていることへの
感謝の気持ちを込めて、ご先祖様に卒塔婆を立てはいかがでしょうか?


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◆ 川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
    「 ~彼岸が終わり深まる秋です~ 」
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9月は月初から大きな台風が九州沖縄地方に次々と来襲し、被害にあわれた皆様
には、心よりお見舞い申し上げます。

コロナ禍が続く中、酷暑に加え、ゲリラ豪雨も日本中で繰り返し起こり・・・
厳しい日々が続きましたね・・・とはいえ、秋のお彼岸も終わり、高くなった空
や虫の音に近づく秋を感じています。暑さもだいぶ和らいできました。

さて、日本には一年を通して、自然に感謝しご先祖を敬い、祈り守っているさま
ざまな行事や慣習があります。特に7月~9月は「供養の季節」とも言えるほどで
す。新旧のお盆、秋のお彼岸~全国津々浦々で盆踊りや夏祭り、秋祭りが行われ
ます。

今は「お盆休みの帰省」ですが、昔は「藪入り」。年に一度、故郷の親元へ帰っ
た季節でもありました。故郷に帰れば今も昔もまずお墓参りをして、ご先祖様に
皆が無事に暮らせている事を報告し感謝して祈りを捧げました。

今年は新型コロナ感染を避けるため、お盆休みの帰省を控える人が多かったよう
です。新幹線のお盆の乗車率も、なんと20%ほどだったとのことです。

どこに居ても感謝と供養の気持ちには変わりがない~と思いたいのですが、やは
り寂しく感じてしまいます。

秋のお彼岸でもお墓が遠方にある方はいろいろと大変だったのではないでしょう
か。彼岸会の法要を、不参拝の形式で行ったお寺が多かったと聞きます。

「コロナ後の新しい暮らし、仕事のかたち」などとさかんに言われますが、「コ
ロナ後の新しい供養のかたち」?・・・というのもあり得るのかもしれません。

振り返ってみると、明治の前と後、昭和の戦前と戦後、平成の前と後~など、ど
の時代においても、暮らしや供養のかたちはその都度変化してきたとも言えます。

例えば「お墓参り代行」は以前からありますが、今年は「リモート墓参り」とい
ったサービスも現れ、びっくり。また弊社でも、ご葬儀の「オンライン参列」を
始めました。遠方のご親族も、葬儀の中継をオンラインでご覧いただき、実際の
参列と同じように、お別れ、お祈りの機会を提供する新しいかたちです。

早いもので来月はもう10月。空気が澄んできて、落ち葉が多くなり、日に日に深
まる秋を感じます。なかでも一番素敵なのは、美しい夕焼けです。

イワシ雲が赤く染まり、一日の終わりが近づく秋の夕暮れは、両親や子供の頃を
思い出させて胸がきゅっとしてしまいます。そして「お陰さまでなんとかやって
いるよ」と、夕焼けの西の空に向かってひとり小さく呟くのです。


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◆ お知らせ・イベント
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◇お墓の個別相談会

東京都、神奈川県、千葉県の各会場にて、お墓の相談会を開催中!
お墓の引越し・墓じまい・お墓の建て方・公営霊園申込みなど...
お墓のことならなんでもご相談ください。

<各会場、10:00~16:00まで個別相談を承ります(最終受付15:30)>

10月 8日(木)八王子学園都市センター第4セミナー室
10月11日(金)茅ヶ崎市民文化会館第2会議室
10月12日(土)    〃
10月15日(木)府中市民活動センタープラッツ 第七会議室
10月23日(金)cocobunjiプラザ セミナールーム
10月29日(木)国立市商業協同組合 A会議室


◇お葬式の個別相談会

将来のお葬式のことで「家族に迷惑をかけたくない」、
「もしもの時に備えておくことで安心して暮らしたい」
そういった皆様の想いにお応えします。お気軽にご相談ください。

<各会場、9:30~17:00まで個別相談を承ります(最終受付16:00)>

10月 5日(月)メモリアル相談センター横浜 
10月11日(日)メモリアル相談センター小平
10日22日(木)常光閣(千葉市中央区)

いずれもご予約は大野屋テレホンセンター0120-02-8888まで、お気軽にご連絡く
ださい。


◇オンライン相談も受付中です。

離れた場所でも安心してお葬式やお墓のことをご相談を頂ける「大野屋のオンラ
イン相談」のサービスを開始しました。スマートフォンやパソコンからオンライ
ンでご相談頂けます。ご希望のお客様は下記のフォームよりお申込みください。

https://www.ohnoya.co.jp/contact/funeral/reserve_websodan/


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【新型コロナウィルス感染症に対する当社の取り組み】

当社は、お客様と当社社員の安全を第一優先にして、新型コロナウィルス感染防
止に取り組み、地域の葬祭事業を通じた供養のライフラインとしての社会的責任
を果たすため、以下の項目を遵守し営業を継続させていただいております。

1.お客様が利用される店舗、営業車・バスなどでは、常時換気に努め、テーブル
・ドアノブなど複数人が使用される場所を定期的にアルコール消毒液などで衛生
状態を保つ取り組みを行っております。

2.当社社員は、日々数回の検温を行い、体温が37℃以上の者は出勤を認めないな
ど、体調管理を徹底しております。

3.当社社員は、接客の際にもマスクを着用し、手洗いを定期的に行い、ソーシャ
ルディスタンスを保つよう心掛けております。

皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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┌──┐株式会社 メモリアルアートの大野屋   編集:小林 寛依
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