第206号 「仏教由来のことば」(2021/3/20発行)
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メモリアルアートの大野屋
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冠婚葬祭ナビ『折々しきたり想いやり』2021/3/30
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┏━ 今月号 もくじ━━━━━━━━━━━━━
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┃1◆特集
┃「仏教由来のことば」
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┃2◆川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
┃「サクラ咲く彼岸のお墓参りにて」
┃
┃3◆お知らせ・イベント
┃
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メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。
メモリアルアートの大野屋の小林です。
春の陽気が心地よい季節になりましたね。最近は都内の矢川・谷保エリアを散歩しました。
この辺りは多摩川によって形成された青柳崖線があることで知られます。
崖線の下から染み出す湧水は東京の名湧水57選(そんなものがあったとは!)に選定されているそうです。
湧水にゆらめく鮮やかな水草、プカプカ浮かぶ鴨を眺めていると、自粛生活で溜まったストレスがゆるゆると外に出ていく心地になりました。
湧水の周辺には古墳、中世の城郭跡、古民家、オープンテラスのある農家レストランもあったりして、リピート決定の充実した散歩コースでした。
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◆特集「仏教由来のことば」
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日本語には仏教の教えに由来することばがたくさん存在しています。
ためしにいくつか拾ってみると、意外にも普段使っていることばに興味深い背景を知ることができます。
■くしゃみ
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花粉症シーズン真っ只中、通勤の車内ではマスク越しのくしゃみがよく聞こえます。
くしゃみで加藤茶さんを思い浮かべる方は間違いなく昭和生まれですね。( ̄▽ ̄)
語源は「ヘーックション!」の音かと思いきや、仏教由来のことばなのです。
当メルマガでも度々登場する古代インドのサンスクリット語の発音が関係しています。
むかしむかし、お釈迦様がくしゃみをすると、体調を心配した弟子達は「クサンメ...クサンメ...」と呟いて手を合わせたのだとか。
「クサンメ」はサンスクリット語で長寿を表すことばとのことです。
このクサンメは中国に渡ると「休息万命(くそくまんみょう)」の字が充てられ、やがて、くっさめ→くさめ→くしゃみに転じたそうです。
■いただきます・ごちそうさま
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食事のはじめに「いただきます」、食事の終わりに「ごちそうさま」。
日本に生活する人ならば無意識に使っていることでしょう。
以前、日本語の「ごちそうさま」に相当する言葉が英語には存在しないと聞いたことがあります。
その背景には日本人の宗教観が関係しているようです。
<いただきます>
日本には神人共食(しんじんきょうしょく)ということばがあり、神様にお供えしたものを共にいただく風習があります。
また仏教では、食事も修行のひとつと考えられ、生き物の命をいただくことへの感謝、作物を育てた人、調理してくれた人への感謝を忘れません。
<ごちそうさま>
漢字では「御馳走様」と書きますね。食事と「走」の字にはどのような関係があるのでしょうか?
2019年に「いだてん」というドラマが放映されました。いだてんとは「韋駄天」と書き、仏教を守護する足の速い神様の名前です。
この神様が、人々のために走り回って食べ物を集めていたことから、もてなすことを「馳走」と言い、
その感謝として「御馳走様」と言うようになったとする説があります。
■ありがとう
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誰かに助けられたり親切にしてもらったとき、自然に「ありがとう」と口にしますね。
これはもちろん「有り難い」、すなわち「当たり前ではない」という意味です。
仏教由来の四字熟語に「盲亀浮木(もうきふぼく)」ということばがあり、お釈迦様と弟子のやりとりとして経典に登場します。その内容はというと...
百年に一度だけ海面に浮かび上がる盲目の亀がいる。そして果てしなく広がる海には穴の開いた一本の丸太が漂っている。
亀が丸太の穴に顔を入れることはあり得るか?とのお釈迦様の問いに対して弟子は、あるかもしれないがその確率は無いも同じと答えました。
人に生まれることはそれくらい「有り難い」とお釈迦様が説かれたこのお話から、「有難う」は感謝を表す言葉として使われるようになったそうです。
東日本大震災から10年を過ぎ、テレビの特番ではあの日の映像や、大切な人を失われた方々がいまどのように生活されているかが語られていました。
今は何ごともなく安全な暮らしをしている私も、いつ、どこで、何があるか分かりません。
あの日のことを忘れないこと、日常的にもしもの場合に備えること、そして「当たり前ではない」日常に感謝の気持ちをもって生活することを、心掛けたいと思います。
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◆川島ママの"昭和は遠くになりにけり"
「サクラ咲く彼岸のお墓参りにて」
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各地でサクラの開花宣言が聞かれるようになりました。
今年は春の訪れが早いようですね。
コロナ禍から1年以上となっても、開発や温暖化で自然環境が変わっても、春になれば草木が芽吹き、花が咲き、私達を癒してくれます。
そして「春彼岸」。私は18日にお墓参りに行きました。墓地は「三密」ではないので安心です。
その時は境内のサクラの木がまだ2分咲きくらいでしたが、日差しも暖かく穏やかな一日を過ごせました。
いつもの事ですが、墓前で一人静かに手を合わせているとやはり心が落ち着くものです。同時にさまざまなことに思いをめぐらせます。
3月11日は東日本大震災の追悼式がありました。あの日から10年が経ちましたが、改めてその被害の大きさにおののきます。
その後も毎年の様に各地で地震や豪雨があり、大きな被害を目の当たりにするにつけ「私たちは本当に大変な時代に生まれ暮らしている」と嘆いたりもしました。
しかしご先祖様は何百年の間~またはそれ以上の歳月~多くの自然災害や疫病や大飢饉などにあってきたことでしょう。
科学も医学も現代の様に発達していない時代に、その被害は想像を超えるものだったと思います。
それでも懸命に生き延びて命を繋いでくれた・・・結果、私もこうしてお墓の前で手を合わせています・・・それは奇跡のようです。
この社会とは、今を生きている私たちだけが作り上げてきたものではむろんありません。
「人と自然の関わり」が長い年月をかけて重なり、積み上げられ、今に至っているとつくづく思うのです。
そう思えば、ご先祖様から与えられた命を「生きる」ことそのものが、何より「感謝であり供養になる」かな?
という~春彼岸の穏やかな墓前にて~気がしました。
もう少し、気を引き締めて自粛生活は続けなければなりませんが、「欝々となどしていられない」と思いながらお寺を後にしたものです。
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◆ お知らせ・イベント
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◇お葬式の個別相談会
将来のお葬式のことで「家族に迷惑をかけたくない」「もしもの時に備えておくことで安心して暮らしたい」
など、皆様の想いにお応えします。
<各会場、9:30~17:00まで個別相談を承ります(最終受付16:00)>
4月6日(火)メモリアル相談センター横浜
4月17日(土)メモリアル相談センター小平
4月23日(金)常光閣(千葉市中央区)
いずれもご予約は大野屋テレホンセンター0120-02-8888(受付時間9:00~17:00)まで、どうぞお気軽にご連絡ください。
◇オンライン相談も受付中です。
離れた場所でも安心してお葬式やお墓のことをご相談いただける「大野屋のオンライン相談」のサービスを開始しました。
スマートフォンやパソコンからオンラインでご相談いただけます。ご希望のお客様は下記のフォームよりお申込みください。
https://www.ohnoya.co.jp/contact/funeral/reserve_websodan/
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【新型コロナウィルス感染症に対する当社の取り組み】
当社は、お客様と当社社員の安全を第一優先にして、新型コロナウィルス感染防止に取り組み、地域の葬祭事業を通じた
供養のライフラインとしての社会的責任を果たすため、以下の項目を遵守し営業を継続させていただいております。
1.お客様が利用される店舗、営業車・バスなどでは、常時換気に努め、テーブル・ドアノブなど複数人が使用される場所を
定期的にアルコール消毒液などで衛生状態を保つ取り組みを行っております。
2.当社社員は、日々数回の検温を行い、体温が37℃以上の者は出勤を認めないなど、体調管理を徹底しております。
3.当社社員は、接客の際にもマスクを着用し、手洗いを定期的に行い、ソーシャルディスタンスを保つよう心掛けております。
皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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株式会社メモリアルアートの大野屋 編集:小林 寛依
〒190-0012
東京都立川市曙町2-22-20 立川センタービル9階
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