第223号 「~歴博に学ぶ供養の変容 part1~」(2022/08/25発行)
特集「~歴博に学ぶ供養の変容 part1~ 」 (2022/08/25発行) |
メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。 お盆休みはいかがお過ごしでしたか?私は千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館(通称:歴博)」に出掛けてきました。小学生の来館が多く、子供時代の夏休みのワクワク感が蘇ってくるようでした。3万坪を超える広大な敷地にはテーマ毎に分かれた6つの展示室があり、フロアマップはさながら迷宮のよう。都内の自宅から遠いこともあり、前泊して開館と同時に見学を始めましたが...時の経つのがあっという間!閉館までに見学できたのは全体の3分の2でした。ぜひ再訪したいと思います。 晴天のもと、歴博入り口に到着 |
今月号 もくじ |
特集「~歴博に学ぶ供養の変容 part1~」 川島ママの お知らせ・イベント |
特集 歴博に学ぶ供養の変容 part1
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毎年この時期にご紹介している9月4日の"供養の日"は、供養の大切さを改めて考え、先祖や家族をはじめとする人やモノに気持ちを寄せる機会を創出することを目的に制定されました。背景には、近年の高齢化、核家族化の進行やテクノロジーの発展による現代人のライフスタイルの大きな変化、多様化があります。 特別展示の一部 ■民族文化の展示 特集展示のある第4展示室のテーマは「列島の民族文化」。人びとは安らかで幸せな生活を願って、何を畏れ何に祈ってきたのかを考える、という観点から、祭り・妖怪・まじない・人生儀礼などが取り上げられ、人智を超えた見えないものに対するいとなみが展示されています。その中でも今回は、「死との向きあいかた」の展示に焦点を当てました。 まさに歴史民俗のテーマパーク! ■死と向きあう 科学技術が発達した現代においても「死」は解決することはできず、逃れることのできない人生のなかでもっとも大きな苦悩のひとつです。人々は、親しい者の死、やがて訪れる自らの死に対して、さまざまな民族的対応を行い、死に向き合ってきました。そこでは単に死を終わりとせず、死後の世界や死者との交流を保ち、苦しみを癒す術ともしました。こうした死に対する民族的な世界観も近代化によって大きく変容しています。 生前に用意されたお手製の死装束 ■葬送は生きる者のためでもある 葬儀は、単に火葬や土葬といった遺体への対処をするだけでなく、死者を他界に送り出し、残された生者の社会関係を再構築する場でもあります。特に、幼くして、また事故で亡くなるなどした者に対しては、より丁寧で特別な儀礼が行われることもありました。こうした儀礼は仏教的な影響を大いに受けながら、生きる者が死を受け入れる他界観とともに発達していきました。 ■近親者から医療関係者へ 現在では、人が亡くなるとその判断は国家資格を持つ医師が行います。また、湯灌(ゆかん)の沐浴(もくよく)も、感染症の対策として医療関係者の手による清拭(せいしき)に代替されるようになっていきました。死そのものが生活の中にあり、亡き人の扱いは近親者の重要な役割でしたが、次第にその担い手が移り、私たちの死に対する感覚も変化していきました。 湯灌図(歴史風俗の再現であり、実際の湯灌ではありません) 美粧(死化粧)に使用される道具 ~次号part2に続きます~ 第4展示室にはカッパの模型や、妖怪変化の見抜き方(!)などなど、面白い展示もたくさんあります。ご関心のある方はぜひ歴博を訪れてみてくださいね。 |
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3年ぶりにコロナ禍の規制がないお盆が終わりました。皆様はどのように過ごされたでしょうか?今回は帰省をされた方もたくさんいらっしゃったかと思います。残暑も厳しく、疲れがたまっている頃ではないでしょうか。 私ども大野屋テレホンセンターは、例年8月が繁忙期にあたり、お盆のお問合せが急増します。中でも「初盆(新盆)」についてのご相談は高い割合を占めます。40~50歳代の方が、親御様を亡くされて初盆を迎えるにあたってのご質問が多いでしょうか。例えば... 今年は台風が重なったために 先日はやはりネットで調べた結果、お問い合わせいただいた男性がいらっしゃいました。お母様のご葬儀を、お坊さんは呼ばずに無宗教式の家族葬で行ったのですが... むろんお盆は仏教儀式のひとつですが、きっと宗教的な意味とは別に、会えなくなってしまった人に、我が家に帰ってきて欲しいと表現する特別な機会なのでしょう。むしろ逆に、こうした人々の気持ちが仏教的に解釈された行事なのかもしれません。 さて、暑さ寒さも彼岸まで。来月には秋彼岸を迎えますが、皆様どのように過ごされますか? |
お知らせ・イベント
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◇9月4日(日)は供養の日「instagram投稿キャンペーン」実施中! 供養の大切さを改めて考え、先祖や家族をはじめとする人やモノへの感謝の気持ちを寄せることを目的に登録された「供養の日」は今年で5年目を迎えました。一般社団法人供養の日普及推進協会では、8月10日(水)から9月30日(金)までの期間、instagram(インスタグラム)投稿キャンペーンを実施中です。 ◇終活セミナー セミナー内容~相続について~ 相続について揉めるのは圧倒的に「一般家庭」。「うちは持ち家と少額の預貯金だけ」の方が一番揉めているそうです。遺された家族が争わないために、お元気なうちから相続対策を考えてみませんか?実際の相続のお手伝いをしている大手士業グループの専門家をお招きして詳しく解説します。 会場:メモリアル相談センター小平(東京都小平市) ◇お墓の何でも相談会 お墓に関する疑問やお悩みを、ぜひこの機会にご相談ください!いずれも開催時間は10:00~16:00となっております。ご予約のうえご参加ください。 8/26(金) エポカ高根台 -1Fエスカレーターホール催事場 |
365日年中無休 (受付 9:00~17:00)
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