第229号 「お彼岸は何をする日?」(2023/2/25発行)
特集「お彼岸は何をする日?」 (2023/2/25発行) |
メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。 先日、通勤路に早咲きの桜が咲いているのを見つけました。色が濃い目で紫がかったこの花はカワヅザクラ。発祥は静岡県河津町で、皆様もご存じの通り有名な観光スポットです。1955年頃、河津川沿いを歩いていた人がたまたま原木の苗を見つけ、庭先に植えたのが始まりといいますから驚きですね。10年後にようやく開花して、発見者の方はそれを見届けるように永眠されたのだとか。カワヅザクラを見るたび、素敵な花を見つけてくれてありがとうと、その方に感謝する気持ちになります。 カワヅザクラ |
今月号 もくじ |
特集「お彼岸は何をする日?」 川島ママの お知らせ・イベント |
特集 お彼岸は何をする日?
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春のお彼岸特集の季節がやってきました。「春彼岸」と聞くとポカポカ陽気が想像されて、何だか気持ちが明るくなる気がします。 ■春彼岸の期間は? 春彼岸の期間は春分の日を中日(ちゅうにち)として前後の3日間です。2023年の春彼岸は3月18日(土)から3月24日(金)までの7日間ということになります。ちなみに秋にもお彼岸があり、秋分の日を中日として前後の3日間が秋彼岸の期間です。このようにお彼岸の期間が7日間あることには理由があります。のちほどご紹介しましょう。 お彼岸 ■仏道修行を実践する期間 私たち一般市民にとって、お彼岸はお墓参りをする日として定着していますが、本来のお彼岸が「仏道修行を実践する期間」であることはあまり知られていません。また「お彼岸」という、その言葉の意味を考える機会も少なくなりました。 ■彼岸・此岸(ひがん・しがん) 彼岸とは仏教の言葉で「悟りの世界」を意味し、あの世と表現されることもあります。そして彼岸の対義語に「此岸(しがん)」があり、これは煩悩や悩みの絶えない世界、つまり私たちが生きるこの世を意味します。此岸と彼岸の間は三途の川によってへだてられ、六波羅蜜(ろくはらみつ)の修行をすることで此岸から彼岸へ、すなわち悟りの境地に到達すると説かれているのです。 ■六波羅蜜の修行内容 波羅蜜は古代インド語のパーラミターに漢字をあてた言葉で、悟りの世界に至ることを指します。修行というと、飲まず食わず読経し続けるのかな?滝行や火渡りのような荒行をするのかな?などと想像をするかも知れませんが、現代の言葉にするとこのような内容です。
簡単なことではありませんが、心掛け次第では私たちの日常生活でも実践できそうな内容ですね。お彼岸が7日間あるのは、これら六波羅蜜の仏道修行が、お中日を挟んで前後3日間に配されているためです。 ■お彼岸にお墓参りをする理由 お彼岸の時期は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜の長さがほぼ等しくなります。 お墓参り ■浄土式庭園で極楽往生? 以前、京都府木津川市にある浄瑠璃寺(じょうるりじ)を訪れた際、浄土式庭園を見学しました。こちらは平安時代の創建で、池を中心にして、東にある三重塔には薬師如来が、西にある本堂には阿弥陀如来が祀られています。東は此岸、西は彼岸に当てはめることができ、浄瑠璃寺の入り口から三重塔へ、三重塔から本堂へお参りすることによって、此岸から彼岸への往生を表しているそうです。末法の世と呼ばれた平安時代末期の人々の切実な思いが伝わって来るようでした。 浄瑠璃寺本堂 浄瑠璃寺三重塔 いかがでしたか?しばらくお墓参りを自粛していた方からも、今年は出かけてみようかな?という声を聞きます。私も掃除道具とお供え物を携えてお墓参りに行ってきます。もちろん「ぼたもち」も忘れずに。 |
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まもなく3月、弥生ですね。寒い日が続くと思ったら、汗ばむほどの陽気になったり。本当にこの時期は ~三寒四温~ です。こうして一日一日、春が近づいてくるのを感じます。 さて、去年から毎月ある女性誌の取材に対応しています。30歳代の働く女性を対象としたもので、仏事のマナーや慣習がテーマです。担当記者の方も若い世代の方ですから、想定外の質問も多く、驚きと新鮮な感動を抱いているところです。 例えば、私たち大野屋テレホンセンターには、お香典に関する表書きや金額などのお問合せが、1年を通じて最も多く寄せられます。ところがこの取材で根掘り葉掘り尋ねられたのは、葬儀の服装や弔問の挨拶についてです。 ちょうど葬儀においては故人やご遺族との関係性が最も大切であるとの話題で、親族、友人、職場関係などそれぞれの場合について、その対応を詳しく説明していたところでした。 それでもその担当の方が、仏事のマナーや慣習などをもっと知りたい、さらに教えてほしいと、とても熱心に取材される姿勢に感動しています。30歳代の読者がいま何を知りたいかということを、その立場に立ってさまざまな想像を巡らせ、決まりきった話でなく自分の言葉で繰り返し質問されていることが素晴らしいと。かえって私自身が勉強させてもらっています。 4月からはこのコラムもいろんな世代の者が担当いたしますので、想定外の話が飛び出てくるかもしれません。少しでも刺激になれば幸いです。 |
お知らせ・イベント
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◇お墓の相談会(要予約) お墓のなんでも相談会 葬儀とお墓の終活相談会 いずれもご予約は大野屋テレホンセンター 0120-02-8888 まで |
◇終活セミナー(要予約) 終活とは、自分のお葬式やお墓、相続や遺言などについて計画をたて、残りの人生をよりよいものとするための事前活動といわれております。この機会にぜひ、当社の終活セミナーをご利用ください。 3/4(土)10:00~11:00 ご予約は大野屋テレホンセンター 0120-02-8888 まで |
◇YouTube大野屋終活ちゃんねる メモリアルアートの大野屋がお届けする、お墓やお葬式マナーなど、供養事でお困りの方に向けたYouTubeちゃんねるです。 ※YouTubeへ遷移します |
365日年中無休 (受付 9:00~17:00)
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