第245号 「ちょっと気になるお盆のギモン」(2024/6/25発行)
特集「ちょっと気になるお盆のギモン」 (2024/6/25発行) |
メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。 じめっとした天気が続いていますね。関東甲信地方の梅雨明け予想は7月中旬で、期間は平年より短いのだそうです。炎天下になりやすいこれからの季節、熱中症予防が欠かせません。日傘、帽子の準備はもちろんですが、麦茶や塩気のある飴などで水分・塩分補給することも大切です。お墓参りの際は、休憩棟や日陰で休憩をとって、くれぐれもご無理をなさいませんように。 |
今月号 もくじ |
特集「ちょっと気になるお盆のギモン」 スタッフの お知らせ・イベント |
特集 「ちょっと気になるお盆のギモン」 |
毎年恒例のお盆特集です。2024年のお盆の期間は7月13日(土)~7月16日(火)、月遅れ盆の地域は8月13日(火)~8月16日(金)です。なお、お盆には地域性があり15日までの場合もあれば、東京都の小金井盆のように7月30日頃と異なる期間の場合もあります。7月盆の地域にお住まいの方でお盆用品の準備がまだ、という方は是非お早めに。 ▼お盆用品はこちらからどうぞ ■新盆の提灯は贈るもの? 新盆には「白紋天(しろもんてん)」と呼ばれる白い提灯を、玄関や軒先、または仏壇近くに飾り付ける慣習があります。故人が初めて家に帰ってくる際に、清らかな白い色が目印になるという言い伝えがあるのです。絵柄の入った盆提灯は親族縁者から贈られることが多いのですが、この白紋天は故人の家族が用意します。そして使うのは新盆の時だけです。新盆が終わると処分します。(地域の慣習やお寺のお考えなどにより異なる場合もあります。) 処分の方法は、お付き合いしているお寺がある場合は、お願いすれば「お焚き上げ」をしていただけることが多くあります。そうでない場合は白い紙に包んで、お住まい地域の自治体の指示に従い不用品として処分します。 ■新盆のお宅へ伺う場合 新盆を迎えるお宅へ伺う場合の、服装や持ち物についてのご相談を良くいただきます。先方から「平服でどうぞ」とご案内があった場合は喪服である必要はありませんが、男性はスーツ、女性はスーツやワンピース(肌の露出は避ける)で、色は紺・グレーなどの落ち着いた色にするのが無難です。小・中・高校生は制服で結構です。故人との生前のお付き合いの深さや関係性、地域性などにもよりますが、多くの場合「御仏前」「御供物」「供花」のいずれか(もしくは組み合わせ)を持参します。 御仏前は知人・友人関係の場合で5千円~1万円程度、親戚の場合で1~2万円程度とされる方が多いです。御供物はお菓子や果物の籠盛りなどがよく選ばれています。供花はトゲのある花を避け、供花用にアレンジされているものから選ぶのが良いでしょう。 ■お盆とお施餓鬼(おせがき)は違うの? よくいただくご質問で、結論から申し上げるとそれぞれ別の仏教行事です。平たく言えば、お盆は先祖供養、お施餓鬼は「餓鬼」と呼ばれる存在を供養するために行われます。お施餓鬼はお盆の時期に行われることが多いため、混同されやすいようです。仏教の世界観には六道(りくどう/ろくどう)と呼ばれる世界があり、そのうちの一つが餓鬼道です。生前に犯した罪(強欲、物惜しみ、嫉妬などとされる)により「餓鬼道」に落とされると、死者は餓鬼となり、飢えと渇きに苦しみ続けると教えられています。そのような状態から餓鬼を供養する(救う)ために行われるのがお施餓鬼です。お施餓鬼の供養をすることは徳を積むことにもなり、その徳はやがて自分に返ってくるそうです。 ■お盆の期間にしてはいけないことがある? 「お盆の海や川に入ってはいけない」このような話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これには大きく分けて二つの理由があると考えられています。一つは、お盆の期間は何よりも先祖の供養を大切にせねばならないという考え方から来ています。もう一つは物理的な理由で、8月の月遅れ盆の時期は、台風がきたり海にクラゲがたくさん寄せてきたりと、昔の人の注意喚起の意味が込められているそうです。 以上、お問い合わせのなかでも特に多いギモンをご紹介しました。ご紹介した以外にもお盆について何かご不明なことがありましたら、大野屋テレホンセンターまでお気兼ねなくご相談くださいませ。 <メールマガジン2024年5月号お詫びと訂正> |
大野屋テレホンセンターのスタッフが毎月交代でつづる、ゆる~いコラムです |
~ 消えゆくことども ~ 早いもので今年も半年が過ぎようとしています。そしてやはり夏の暑さが厳しくなりそうです。熱中症には十分気を付けてお過ごしください。今月のコラム担当、川島です。 さて昨今は、葬式や法事など仏事における手順や道具、それらが持つ意味がどんどん省かれてきています。少子高齢化や家族の在り方といった社会的な変化が背景のようですが、コロナ禍もこれを加速させたかもしれません。 以前はあたりまえだった、亡くなられた際の「末期の水(まつごのみず)」、「湯かん」などはあまり行われなくなりました。手甲脚絆の「死装束」、「守り刀」、「六文銭」といった旅支度や、玄関前に張り出される「忌中紙」はめったに見ません。もちろん地域の慣習として残っているところもあるかとは思いますが、消えゆくしきたりと言っていいでしょう。 また葬儀の日に初七日法要を繰り上げて行うことは一般的になりましたが、さらに七七日(四十九日)忌法要までも繰り上げて行うことがあるようです。 仏事に限らず、時代の変化と共に使われなくなっていくものや言葉は必ず生じます。意味や姿を変えて残るものもあり、まさに自然淘汰ですが、そこに託された思いはせめて消えずに残って欲しい、と思うのは感傷的にすぎるでしょうか? |
お知らせ・イベント |
◇終活セミナー(要予約) 終活とは、自分のお葬式やお墓、相続や遺言などについて計画をたて、残りの人生をよりよいものとするための事前活動といわれております。この機会にぜひ、当社の終活セミナーをご利用ください。
7/20(土) 11:00~12:00 セミナー・イベント情報一覧ページからご希望のセミナーを選んでフォームからご予約ください。 |
◇お墓のなんでも相談会(要予約) 「お墓を探している」「墓じまいを考えている」「樹木葬のことが知りたい」など、お墓に関する疑問やお悩みを、ぜひこの機会にご相談ください!いずれも開催時刻は10:00~16:00(最終受付15:30)です。
6/28(金) |
◇ソウルジュエリーとお出かけSNSキャンペーン開催中 ソウルジュエリー・ソウルプチポットと一緒に外出した写真と大切な人とのエピソードをInstagramやXでシェアしませんか?応募締切8月31日(土)まで |
◇YouTube大野屋終活ちゃんねる メモリアルアートの大野屋がお届けする、お墓やお葬式マナーなど、供養事でお困りの方に向けたYouTubeちゃんねるです。 ※YouTubeへ遷移します |
最後までご覧いただき、ありがとうございました。 ◆メールマガジンへのご意見、ご感想、お問い合わせは |
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