第253号 「春を告げるお水取り」(2025/2/27発行)
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特集「春を告げるお水取り」 (2025/2/27発行) |
メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。メモリアルアートの大野屋の小林です。 だんだんと暖かくなってきましたね。すこし気が早いですが、今年の春彼岸は3/17(月)~3/23(日)の7日間です。今年の桜の開花予想は東京が3/21(金)だそうですから、天気が良ければお花見も楽しめるかも知れません。うららかな春の陽気が待ち遠しいです。
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特集 「春を告げるお水取り」
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皆さまは「お水取り」をご存じでしょうか?これは奈良・東大寺で行われる法要「修二会(しゅにえ)」の一環で、奈良に暮らす人たちは「お水取りが終わると春が来る」と感じるそうです。今回は、いにしえから続くこの春の風物詩をご紹介します。 ■修二会とは 修二会は2月(旧暦)に行う法要という意味があり、正式には「十一面悔過(じゅういちめんけか)法要」と呼ばれます。その舞台ともなる二月堂の名前も2月に法要を行うことからきています。修二会では11人の練行衆(行のために毎年選ばれる僧侶)が激しい動作の修行をしながら、人々に代わって本尊・十一面観音に日ごろの過ちを懺悔し、新年がよい年になるよう願います。毎年3月1日からの2週間行われ、そのクライマックスとも言えるのが「お水取り」なのです。
■お水取りと香水 3月12日の深夜に行われるお水取りでは、二月堂の下にある閼伽井屋(あかいや)内部の若狭井(わかさい)から水をくみ上げ、十一面観音に供えます。これがお水取りの由来ですね。若狭井には言い伝えがあります。
汲みだされた香水は「根本香水」と「次第香水」に分けられます。二月堂内には根本香水を蓄えておく甕(かめ)があり、「お水取りの歴史の分だけのお香水が渾然一体となったもの」と言われています。気の遠くなるような長い時間、水が継ぎ足されて続けているとは驚きです。なお、次第香水は井戸水で割って瓶に移し替えたものが参拝者に頒布されています。 ■達陀(だったん)のお松明(たいまつ) 二月堂の舞台からあがる巨大なお松明。これは達陀と呼ばれる行のなかで見られ、ニュースなどの映像で見かけたことがある方も多いでしょう。初めて見たときは木造建築なのにそんなに燃やして大丈夫...?と驚きましたが、日中にたっぷりと水が撒かれ、行の間は消防車が待機しています。
孟宗竹と杉で作られたお松明は重さが約80キロもあります。そんな重たいお松明を、童子(どうじ)と呼ばれる練行衆の補佐役たちがかつぎながら、堂内を駆け回ります。遠目に見るとまさに火の玉で、時折パンッ!と音を立ててはじける様子はまさに荘厳。この火の粉には無病息災のご利益があると言われています。お松明には深夜にお水取りを行う練行衆の足元を照らす明かりと清めの意味があるそうですが、駆け回ったり跳ねたりと派手な動作をする理由はよく分かっていないのだとか。
■練行衆の行 ダイナミックなお松明はイベントのように思われがちですが、やはりお水取りは法要です。二月堂の堂内では練行衆が全身を使った激しい行を行っています。お堂の中心部には十一面観音が祀られる須弥壇(しゅみだん)、そこを取り囲むように内陣、礼堂、局(つぼね)があります。局までは一般の参拝客も入ることが許されています。ただし私語は厳禁。暖房もなく底冷えしています。内陣の様子は白い布に隠され、練行衆の姿は影しか見えませんが、木靴で駆け回る音、床にダーンと身を打つ五体投地の音、声明の「なーむかーん(南無観)」の声などは、聴く者の心を清らかにするような気がしました。 東大寺はその長い歴史の中で二度の大火により伽藍の多くが失われていますが、修二会は別名「不退の行法(ふたいのぎょうほう)」とも呼ばれ、一度として中断されることなく続いています。今年もまもなく、1274回目の修二会が古都・奈良に春を告げようとしています。今年は私も聴聞に行けませんが、3月12日には奈良に思いを馳せ、一足早く春を感じたいなと思います。 |
大野屋テレホンセンターのスタッフが毎月交代でつづる、ゆる~いコラムです |
~ 梅開早春、春はもうそこまで ~ 早いもので来週はもう3月になります。弥生の春ですね。花粉症の皆さまには辛い時期かと思いますが、どうしてもうきうきする心が抑えきれない、今回のコラム担当、川島です。 梅開早春、梅の花も見ごろになり、各地で「梅まつり」も開催されているようです。そしてさらにひと月もすれば桜の季節を迎えます。朝晩はまだ冷え、日によっても寒暖の差はありますが、それでも晴れた日は暖かくて「春」が確かにそこまで来ているのを感じます。 私も春に向けてベランダで土を作り、どうにも待ちきれず、早くも花の種をまき始めました。水仙などはもう緑の葉を伸ばしていて、小さなつぼみも顔を見せています。
有難いことに今の住まいは隣に小学校があり、子供たちのにぎやかな声が校庭から聞こえてきます。前の道は通学路なので、黄色い帽子を被った子供たちが楽しそうに学校へ通う姿を見ることができます。4月になれば、また小さな新入生の姿をみることができるかと思うと嬉しくてたまりません。 |
お知らせ・イベント
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◇終活セミナー(要予約) 終活とは、自分のお葬式やお墓、相続や遺言などについて計画をたて、残りの人生をよりよいものとするための事前活動といわれております。この機会にぜひ、当社の終活セミナーをご利用ください。 3/12(水) 10:00~11:00 ◇お葬式の個別相談会(要予約) お葬式って何から考えればいいの?この機会に葬儀の事前相談をご家族でぜひ 3/12(水)、3/18(火)、3/24(月) 10:00~17:00 セミナー・イベント情報一覧ページからご希望のセミナーを選んでフォームからご予約ください。 |
◇お墓のなんでも相談会(要予約) 「お墓を探している」「墓じまいを考えている」「樹木葬のことが知りたい」など、お墓に関する疑問やお悩みを、ぜひこの機会にご相談ください!いずれも開催時刻は10:00~16:00(最終受付15:30)です。 ◆都立霊園なんでも相談会 ◆お墓のなんでも相談会 |
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◇YouTube大野屋終活ちゃんねる メモリアルアートの大野屋がお届けする、お墓やお葬式マナーなど、供養事でお困りの方に向けたYouTubeちゃんねるです。 ※YouTubeへ遷移します |
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