<新紙幣での香典で気を付けることは? 2024年の仏事事情最前線> お盆、お彼岸シーズンを前に、葬儀やお墓参りでの注意点を仏事アドバイザーが解説 ~"火をつかわないローソク"など、最新グッズもご紹介~
2024年09月17日
仏事関連総合サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋(東京都立川市、代表取締役社長 奥田実)は、お墓やお葬式、お仏壇に加え、仏事のマナーや季節行事のしきたりなど様々なシーンで皆様のご供養の気持ちをサポートし、ご相談にお応えしています。今回は「お盆」に向け、当社の仏事アドバイザーが、基本的な情報や知っておきたいマナーについてご紹介します。
お盆については、当社ホームページの仏事Q&Aでもご紹介しています。
大野屋ホームページ: https://www.ohnoya.co.jp/faq/
大野屋ちゃんねる : https://www.youtube.com/user/ohnoyacojp/videos
出典:国立印刷局ホームページ(https://www.npb.go.jp/ja/n_banknote/)
■2024年仏事トピックス ①新紙幣は香典で使えるのか!?
2024年の大きなトピックスとして、7月3日より千円札、五千円札、一万円札の新札が発行されました。既に手元にあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで気になるのが、冠婚葬祭での新紙幣の対応。結婚式はいわゆる「ピン札」なので新札でも問題ないイメージがあるかと思いますが、香典では問題ないのでしょうか。
結論からいうと、「しわのある紙幣」であれば問題なく使用できます。お葬式は突然訪れるものですので、準備したと捉えられないよう使用感のあるお札を使用するのがマナーです。過去に新紙幣が発行された際にも当社へ問い合わせはありましたが、使用感が伝われば問題ないので、万が一キレイな新札しかない場合は折るなどしてしわを作ってから香典袋に入れるのがよいでしょう。
【豆知識】そもそも香典の始まりは・・・?
香典の文化が始まったのは終戦後と言われています。江戸時代以前は、庶民間では「お金を積む」ということが浸透していないので、葬式になると地域みんなでお手伝いをしていました。ちなみに、「村八分」という言葉がありますが、村八分に該当しない「二割」が葬式・火事です。この二つは例外で、村の全員が協力しあっていました。
戦後だんだんと、葬儀が簡略化して行われていきました。村内で葬儀を準備して執り行う文化が減り、その中で、いままでの村内みんなで準備して葬儀を執り行うという習慣から、誰もがお金をお香典として渡すという習慣が広まっていったと言われています。国民が少し豊かになったこと、葬儀会社に葬儀の全般を依頼するようになったということも理由として挙げられます。
■2024年仏事トピックス② コロナを経て墓参り代行が一般化?ふるさと納税も人気
今年のお盆やお彼岸では、家族や親せきでお墓参りに行くという人も多いのではないでしょうか。
しかし今年の夏は昨年に続き猛暑が予想されており、熱中症の危険が伴います。
屋外墓所は墓石の照り返しも強く、日陰も少ないため非常に暑いです。必ず日傘の用意や水分補給を徹底してください。久しぶりのお墓参りの場合は雑草が生い茂っていることも多いですが、炎天下での長時間のお手入れはなるべく避けていただくことをおすすめします。
またそのような中、墓参り代行サービスを活用するのも一つの手です。
コロナ禍でお墓参りに行けないという悩みから多くの方に活用された墓参り代行サービスですが、コロナ禍を経ても、「代行」へのハードルが低くなったことから、引き続き当社のテレホンセンターにもご要望をいただきます。当社ではふるさと納税の商品としても墓参り代行サービスを販売しており、実際にご注文を頂いております。
ご先祖や亡くなった方への感謝や供養をする機会に体調を崩されてしまっては良くないので、暑さの厳しい時期にはサービスを活用し、お参り当日の滞在時間を短くすることや、涼しくなってから改めてお墓参りに行くこともご検討ください。
<メモリアルアートの大野屋 墓参代行サービス>
サービス提供店舗:多磨店(東京都小金井市)、小平店(東京都小平市)
八王子店(東京都八王子市)、市川店(千葉県市川市)
サービス内容 :墓所草取・清掃・除草剤散布・花立・香炉等付属品の清掃。石碑の拭き上げ、
供花代行等(※費用は店舗により異なりますのでお問合せください。)
<ふるさと納税返礼品>
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/13211/6028654
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/13211/6028656
■2024年仏事トピックス③ 火事対策や介護施設でも活用可能/最新仏事グッズ事情
今年1月に、旧田中角栄元首相のご自宅が全焼したというニュースが話題となりました。出火原因は建物内で線香をあげて、そのまま消し忘れたということでした。
こういった「線香の消し忘れ」による火事が近年増えています。ローソクの火を息を吹きかけて消す際に火が飛び散ってしまうということも考えられます。
またそもそも、ローソクや線香の火は、最後まで燃え尽きてから消すことがマナーと考えている人も多いですが、安全のためには、使用後はすぐ消すことをおすすめします。
また、近年では、高齢の一人暮らしの家庭や、老人ホームなどの有料介護施設内でも使える「LEDタイプの火を使わないローソク」も人気です。こういった商品を使用することも検討してみてもいいかもしれません。
【安心線香】安心のお線香ミニ黒/ 金
倒れても安全の電池式・線香はLEDになっていることで、火を使う心配もありません。
プッシュ式スイッチを軽く押すだけで、点灯、消灯が可能。
【LEDローソク】リモコン式火を使わない 安心ローソクゆらゆらII/いろはのあかり
燃え移りや火災の心配なく使えるLEDタイプのローソクです。
ペットや小さな子がいても、火を使わないので倒れても安心。溶けたロウが落ちないのでお手入れも簡単。付属リモコンで離れていても点灯・消灯が可能。
【火を使う場合は・・】ローソク消しを使うのが一番安全
とはいっても、どうしても火を使いたいという方もいらっしゃるかと思います。その場合は火の消し方に注意しましょう。息を吹きかけて消すのは、実は仏様に対して失礼な好意とされています。手であおいだり、ろうそくの芯を指でつまむなどの消し方がありますが、少しコツがいることや、火傷の危険も伴います。
可能であれば、ろうそくの火にかぶせるだけで消すことができる「ろうそく消し」を使うことが一番安全な方法です。
<参考資料>お墓の正しいメンテナンスとは?
お墓は、長い間雨や風にさらされて、すす・コケ・水アカなどで汚れが目立ってきます。お墓参りに行ったら、お墓の状態もチェックしてからお掃除をすると良いでしょう。
正しいお墓掃除の仕方: https://youtu.be/hbmf4O5zVew
<チェックするべき項目>
・石と石の間を接着している目地が切れていないか、石碑や外柵、墓誌などをチェック。
・目地や金具の経年劣化が進むと、地震などで倒壊する恐れがあります。お参りのたびにチェックしましょう。
・石碑のズレ、傾き、ぐらつきがないかを確認。
(ズレの確認にはメジャーを持っていくと便利です)
・塔婆立てのぐらつきがないかを確認。
・墓誌、灯籠のぐらつきを確認。古い墓誌は彫刻をする際に取り外しできることを前提に作っているものが多く、
地震の際にずれやすくなっているので注意が必要です。
・石材の汚れやシミがないかを確認。柔らかい布で落ちない汚れは、無理に落とすと墓石を傷めます。
<お供えについて>
お墓は天然の石で出来ていますので意外にデリケートなものです。「故人が好きだったから」と墓石にお酒やジュースを直接かけると、石にシミがついて落ちなくなってしまう恐れがあります。飲み物も容器に入れて、墓前に供える事ををおすすめします。お供えした食べ物や飲み物は、そのまま置いておくと鳥などの動物がちらかしてしまうので、お参り後に持ち帰りましょう。
<墓石の彫刻文字のお手入れ>
墓碑や墓誌の彫刻文字にペイントを入れるのは、文字を見やすくするためですが、経年とともに薄れて見づらく感じることも増えてきます。ペイント補修は、石材店等の専門の業者で4~5万円程度で補修することができます。ご納骨に伴って戒名の追加彫刻を行う際に、見づらくなった彫刻のペイント補修も依頼する方が多いようです。ペイントの色は石材の色味に合わせて白色や紺色が使われ、地域により金色のペイントや金箔を使用するところもあります。
また、朱文字と呼ばれる赤色のペイントは、生前戒名を授かり墓誌などに彫刻しているもので、その人が亡くなった後には赤色を落とします。
■お彼岸に"してはいけない"ことは「ない」
結婚式・引越し・車の納車まで、お彼岸に大きな行事 (特にお祝いごと)をしてはいけないと考えている方が多いようです。 しかし、お彼岸とはお寺の法要に参加したりお墓参りをする時期ではありますが、「喪中」のように"身を慎まなくてはいけない時期"ではございません。そのため、お祝い・引越しなどされても特に問題ないです。
ただし、住んでいる地域や親族のお考えによっては、結婚式など"お祝いごと"に関する行事を避けるべきとすることもあるため、その場合は家族や親族と相談をして決めるのが良いでしょう。
「"避けた方がよい"と言われていることは、昔から言われている迷信や、ご先祖を想って行われている慣習であることが多いです。必ずしも"してはいけない"ことはありませんので、お彼岸の期間には、日頃家族を見守ってくださるご先祖様を一番に想い、改めて感謝の気持ちを持つのが良いのではないでしょうか。」
地域によって違う「お盆」~各地の風習をご紹介~
■東北地方
青森県大川原では8/16の夜、「火流し」と呼ばれる行事が行われます。アシガヤを編み上げた長さ3m弱・幅1.5m・帆柱3mの舟3隻に火をつけ、1隻を5~6人ずつの若者が引きながら川を下ります。
宮城県では、8/16に"わら"で作った「盆舟」を流します。盆舟の舵取りは新盆を迎えた人の霊が行うので、沖へ流れ出れば供養できたと喜びます。昭和の中ごろまでは川に流していましたが、今はお寺に持ち寄るのが一般的なようです。
■甲信越地方
長野県では、川べりに出て、仏様を背負うような体勢で家に帰ってくるのを迎え火を焚いてお迎えします。その時に「じいさん、ばあさん、このあかりでおいでおいで」と唱えます。また、お墓に行き「この背中にのっとくれやね」と声をかけておんぶする真似をする慣わしもあります。
■東海地方
静岡県西部(浜松市近辺)では、初盆の行事は「内施餓鬼」(自宅にお寺様が来て、お経をあげる)と「寺施餓鬼(外施餓鬼)」(お寺で檀家の方が集まって行う合同法要)の二つがセットになっています。そして、それぞれの法要は異なる日程で行います。
■近畿地方
通常のお盆とは別に、8/23から8/24にかけて、「地蔵盆」と呼ばれる子供たちが主役の行事があります。準備は初日の朝に町内の人が協力して行い、地域で祀ってあるお地蔵様を綺麗に飾り付け、お供えものや灯篭を置きます。日中は僧侶の読経や子供へのおやつの配布があり、夜は踊りや花火など子供向けの催し物をして賑やかに過ごすことが多いようです。地域によっては、地蔵盆の朝、大きな数珠を囲んで座り、お経にあわせて順々に回す「数珠回し」が行われるところもあります。
■九州地方
綱引きが盛んです。諸説ありますが、目蓮尊者が母親を地獄の釜から引き上げたことに由来し、綱引きの勝敗でその年を占うと言われています。
福岡県筑後市の熊野神社で8月14日に開かれる「久富盆綱引き」では、全身にすすを塗って黒鬼に扮した子供たちが大綱を持って町内を引き回します。
長崎県では、精霊流しが盛大に行われます。また、お墓参りで花火をすることも知られています。
■沖縄県
沖縄では旧暦の7/13~7/15がお盆です。沖縄の伝統的な舞踊「エイサー」は盆踊りの一種。この世に降りてきた先祖の霊を、太鼓を叩いて再びあの世へ送り出したと言われています。七夕もお盆につながる行事とされ、お墓の掃除をして、お酒、お茶、線香などを供えます。
年間5,000件以上の相談に応える仏事アドバイザーが教える基礎知識
今さら聞けない?誰に聞けばよいのか分からない、「お盆」について
メモリアルアートの大野屋 大野屋仏事 アドバイザー
川島 敦郎
■そもそも、お盆には何をするの?
お盆とは、ご先祖様や亡くなった方々が、地上に戻ってくる期間といわれています。そこで、ご先祖様や亡くなった方々の精霊をお迎えし、感謝と供養を行うとされています。
・盆提灯
お盆の期間中は「盆提灯」を飾ります。鎌倉時代、京都ではお盆に精霊を迎えるための目印として、門口に高い竿を立てて、その先に提灯を掲げる「高灯篭」が行われていました。その風習が引き継がれたものだといわれています。
・盆棚
「盆棚」は「精霊棚」ともいわれ、精霊をお迎えする祭壇です。棚にはござや真菰(まこも)を敷き、中央に位牌を安置します。ナスやキュウリで作った牛や馬、精進料理のお膳や、だんご、そうめん、季節の野菜や果物を供えます。また、洗った米になす、きゅうりなどを賽の目に刻んだものを混ぜて、はすの葉の上に盛り付けた「水の子」と呼ばれるものも備えます。棚の左右には灯篭、霊前灯、絵柄提灯を飾ります。
・迎え火・送り火
13日の夕方に自宅の門口などで「迎え火」を焚いて、霊を迎えます。「迎え火」はほうろくと呼ばれる素焼きのお皿の上でおがらを焚きます。そして、15日の夜、もしくは16日に「送り火」を焚いて盆送りをします。
■ 教えてくれたのはこの方【ご取材も可能です】
年間5,000件以上の相談に応える仏事アドバイザー
メモリアルアートの大野屋
大野屋仏事アドバイザー
川島 敦郎
■プロフィール
大学卒業後ブライダル会社に勤務。企画やプランナー育成に携わり、業界資格の試験官も務めたエキスパート。ブライダルの世界から2005年にメモリアルアートの大野屋に入社。
葬儀ディレクター、生前相談アドバイザー、セミナー講師としても活躍し、現在「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーとして年間5,000件以上の相談に答える。穏やかな語り口と柔和なキャラクターからテレホンセンターのメンバーからは「川島ママ」と呼ばれ、お客様からの信頼も厚く指名による電話相談も多く頂いている。
■累計問い合わせ件数45万件突破!開局29年・葬祭業界初の「テレホンセンター」
大野屋ではテレホンセンターを1995年に開設、現在もお客様の困り事を解決し続けています。問い合わせ件数はのべ45万件を超えました。お葬式やお仏壇、お墓のことから、仏事のマナーやお盆など季節の仏事のしきたりにいたるまで、葬祭に関することでしたら、専門の相談員が年中無休、無料でご相談にお答えしています。
■会社概要:メモリアルアートの大野屋
メモリアルアートの大野屋は、1939年に石材店として創業以来80年以上にわたり、お葬式、お墓、お仏壇、手元供養、無料仏事相談など、仏事に関する総合サービスを提供しています。さらに、ペットと一緒に入れるお墓「Withペット」や、「手元供養商品:ソウルジュエリー」など、先進的な取り組みを続け、お客様起点のサービスを開発し続ける仏事関連総合サービスです。
HP: https://www.ohnoya.co.jp/
FB: https://www.facebook.com/ohnoya
【設立】
1939年3月(昭和14年)
【資本金】
1億円
【決算期】
12月
【代表者】
代表取締役 社長 奥田 実
【所在地】
〒190-0012
東京都立川市曙町2丁目22番地20 立川センタービル9階
【事業内容】
墓所・墓石の販売
墓所造営
葬祭業
仏壇・仏具の販売
保険
【本件に関する報道関係者のお問い合わせ先】
メモリアルアートの大野屋 広報事務局(KMC group内)
担当:丸橋・大塚・黒崎
TEL:03-6261-7413 FAX: 03-6701-7543 Mail:info@kmcpr.co.jp
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