石油関連の大手企業で専務取締役の要職を勤め上げられた守谷様。長年連れ添われた奥様を数年前に亡くされ、その際、仏事や仏具のほとんどを私ども大野屋に託していただきました。歳月が経過した今、当時を振り返ってお話を伺います。
大野屋さんの評判は、
以前から耳にしていました
東京小平市の閑静な住宅地に佇む守谷様のお宅。その1階リビングには奥様のご遺影を祀るお仏壇が大切に置かれています。守谷様は穏やかな笑みを浮かべ、そのお仏壇のほうに時折目をやりながら、大野屋にご依頼くださったいきさつから語ってくださいました。
「50年近く連れ添った妻に先立たれ、それはもうショックでした。しかし、こうなった以上、妻をしっかりとした形で見送りたいという一心で、とにかく安心して任せられるところが一番だと思い、それで大野屋さんにお願いをしたんです。大野屋さんの評判は以前から近所でも耳にしていましたし、私自身も大野屋さんが取り仕切られていた知人の葬儀に参列したことがあり、その時から良い印象を持っていました」
私ども大野屋は、守谷様からのご信頼にお応えするべく、参列者の人数、日程、どのような葬儀を望まれているかなど、様々なお打ち合わせとともに、仏事・仏具のプロとして専門的なアドバイスもさせていただきました。
花好きの妻らしい葬儀ができたと
満足しています
奥様の葬儀は"おおのやホール小平"にて執り行われました。守谷様は、たくさんの花々に囲まれた葬儀だったことが特に印象に残っているご様子で、そのことについても触れられました。
「妻は生前、庭先でガーデニングを楽しむのが趣味でした。花がとても好きだったんですね。そんな話を大野屋さんに伝えたところ、たくさんの花々で送り出すことを提案してくれ、それで花祭壇の葬儀が実現したのだと記憶しています。あふれる花々とともに旅立てて妻も喜んでくれていたと思いますし、私にとっても忘れようのない感慨深い葬儀になりました」
美しい生花が惜しみなく施された葬儀では、守谷様ご夫妻のお人柄や信望の大きさが伺い知れる大勢の皆様がご参列されました。そんな中、際立って身長の高い女性の方々が多数お越しになられていました。
「実は随分と昔の話になるのですが、私の勤務先で女子バスケットボール部を立ち上げ、その初代部長を長らくやっていた時代がありまして。で、うちの妻も女子部員の世話をいろいろやってくれていたものですから。その時の選手だった皆さんにも大勢駆けつけていただき、本当にありがたかったですね」
この社会人バスケットボール部は、守谷様が部長の時代、奥様の労も実って日本リーグで初優勝を遂げられたそうです。
仏壇の置き場所まで助言してくれました
守谷様はお仏壇を選ばれる際、奥様の好みを第一に考えてお決めになったとおっしゃいます。
「明るく華やかな花が好きな妻ではありましたが、服装などは派手なものよりシックなものを好んで身に付けていました。ですから仏壇を選ぶ時も、妻が気に入る感じのものにしよう、と。それで、落ち着いた雰囲気のものをお願いしたところ、木の温もりが感じられる、ちょうどよい茶系のものを提案してくれました。仏壇選びとともに、家のどこに置いたらいいかまで大野屋さんには熱心にアドバイスをいただき、最終的にリビングの今の場所に置くことになったんです。位牌などの仏具についても、1つ1つ丁寧に説明をもらえたので納得のいくものが選べたと思っています」
墓石もイメージに叶うものが
建てられたと思います
守谷様は、墓地の区画だけは何十年も前にご購入されていたとのことで、墓石と外柵をご依頼いただきました。
「私は、以前からあちこちの霊園を歩いて回り、文豪やら偉人達の墓めぐりをするのが趣味でした。意匠や造作が凝っていたり、興味深い文言が記された碑が建っていたり。見学するだけでも面白く、また先々お墓を建てるときの参考になるかとも思っていました。しかし、そういう斬新なお墓は妻の好みではないと思い、やはり仏壇と同じように穏やかな感じのものにしようと心に決めました。石の種類や墓のデザインなど、いろいろ教えていただいたおかげで、私なりに妻のイメージに合うものが建てられたと思います。大野屋さんには葬儀から墓石のことまで、きめ細かく応えていただき本当に感謝しています」
守谷様とのお打合わせでは、実際の石の見本をご覧いただき、形や外柵などのイメージはコンピュータグラフィックスでご確認いただきながらお決めいただきました。現在、奥様が眠られる墓地の近くには、ご子息の三男様が住まわれているとのことで安心だともおっしゃっていた守谷様。私ども大野屋に信頼をお寄せいただく今も大切なお客様です。
Interview
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- 東京都小平市在住
- 守谷 互(もりや わたる)様 82歳
葬儀担当者から
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- 葬祭ディレクター
- 鈴木 義明(すずき よしあき)
守谷様の奥様のご葬儀を担当させていただきました鈴木です。ご葬儀には200名様を超える多くの皆様がお集りになられました。また、お別れを惜しまれ最後の最後まで見届けられた方が大勢いらっしゃるなど、故人様の温かなお人柄が偲ばれるご葬儀であったことが思い起こされます。お見送りをされるご主人様と三人のご子息様のお気持ちを汲み取りながら精一杯お手伝いをさせていただきました。
※プロフィールおよびインタビュー内容は2014年7月時点のものです